安保用水の堰口、安保氏の祖先が大和国を勧請した丹生社、式内論社
今城青坂稲実池上神社 埼玉県児玉郡神川町大字関口字池上38
[住所]埼玉県児玉郡神川町大字関口字池上38
[電話]0495-77-3497

今城青坂稲実池上神社(いまきあおさかいなみいけがみじんじゃ)は、埼玉県児玉郡神川町関口池上にある神社。御朱印はない。

延喜式』巻9・10神名帳 東海道神 武蔵国 賀美郡「今木青八坂稲實荒御魂神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。

関口は神流川右岸に位置し、地名は安保領13ケ村の用水(安保用水)の堰口に当たることに由来するという。その中の池上の地に鎮座している。

その境内地は台地の端にあり、西方の低地には水田が開かれている。

創立年月は不詳、あるいは奈良時代の神亀元年(724年)2月の勧請とも。御祭神は、淤迦美神豊受毘売命罔象女神埴安姫命

もともと阿保神社の裏に鎮座しており、領主であった安保氏の祖先が大和国丹生川上神社をこの地に遷し祀ったので丹生社と称したという。

安土桃山時代の天正5年(1577)3月、阿保村が分村した際、関口村の鎮守として丹生社が定められ、現在地に遷座した。

別当は真言宗光徳寺で、丹生山延命院と号した。明治6年(1873年)に廃寺。大正15年(1926年)、延喜式選上一千年記念として社務所を新築した。

例祭は10月19日。境内社に、菅原神社・八坂神社・稲荷神社・八幡神社・愛宕神社がある。

なお、式内社「今木青八坂稲實荒御魂神社」の論社は他に、上里町に鎮座する同名神社がある。

また、上里町の長幡部神社が合祀したとも、その旧地とされる皇大神社とも、七本木神社に合祀された榛名宮神社など、論社がある。

『延喜式』神名帳には、「今城青八坂稲実神社」「今城青八坂稲実池上神社」なども記載されており、関連があると考えられている。

【ご利益】
五穀豊穣、水の神、土の神
今城青坂稲実池上神社 埼玉県児玉郡神川町関口池上
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