風土記「知乃社」、地名「知井宮」、社名「智伊」、出雲大社の古材
[住所]島根県出雲市知井宮町1245
[電話]0853-22-7055
智伊神社(ちいじんじゃ)は、島根県出雲市知井宮町にある神社。御朱印の有無は不明。
『延喜式神名帳』にある「智伊神社(出雲国・神門郡)」に比定される式内社(小社)。近代社格では郷社。
創立年代は不詳。『出雲風土記』にある「知乃社」に比定される。御祭神は高皇産霊神。
古来、出雲大社と関連があり、大社の神宝保管の役を務め、大社遷宮の時は古材が下附されたという。
貞観10年(868年)9月21日に従五位下、貞観13年(871年)11月10日に従五位上に叙された。
安土桃山時代の文禄年間(1592年-1596年)、火災で焼失。江戸時代初期の慶長17年(1612年)と、江戸時代前期の寛文8年(1668年)に社殿が造営されたという。
出雲大社からの古材下賜はこの寛文年間(1661年-1673年)で終了したとされる。
当社は往古、現在地の東北1.5キロ、字東原の多門院に隣接する地にあり、古社地として、多門院境内の築山に荒神社が祀られている。
江戸時代中期の宝暦7年(1757年)、現在地に遷座したとされ、古社地の今の荒神社が式内社の鎮座地とされる。
近世には、「知井宮六社大明神」と称していたという。『出雲風土記』の「知乃」、現社名の「智伊」、現地名の「知井宮」はすべて同じことを指している。
境内社の比布智神社(神魂子・角魂神)があり、式内社「同社坐神魂子角魂神社」とされている。しかし、この「同社坐」は、式内社「比布智神社」のことである。
現在、市内下古志町の比布智神社は、江戸時代に保知石から遷座したもので、残っていた神魂子角魂神社が、明治になって当社境内へ移ったという。
しかし、比布智神社では、式内社「同社坐神魂子角魂神社」を合祀していると伝えている。
明治40年(1907年)、埴安姫神を合祀。例祭は4月15日。ただし、古来6月15日には神行、田植、獅子舞、花馬などの神事があったとも。
社殿の傍らには三尺四方の御神石がある。社殿修造に際しても動かしてはならないとされてきた。また、影向石、弓懸の松、飛礫石などがあるが、由来は不詳。
比布智神社の他、境内社に、稲荷神社(倉稲魂神)、春日・琴平神社(武甕槌神・経津主命・天児屋根命・比売大神。大物主神・崇徳天皇を合祭)、大山神社(大己貴神)、大三輪神社(大物主神)がある。
【ご利益】
学業・受験合格、地域安全、家内安全、五穀豊穣
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智伊神社(ちいじんじゃ)は、島根県出雲市知井宮町にある神社。御朱印の有無は不明。
『延喜式神名帳』にある「智伊神社(出雲国・神門郡)」に比定される式内社(小社)。近代社格では郷社。
創立年代は不詳。『出雲風土記』にある「知乃社」に比定される。御祭神は高皇産霊神。
古来、出雲大社と関連があり、大社の神宝保管の役を務め、大社遷宮の時は古材が下附されたという。
貞観10年(868年)9月21日に従五位下、貞観13年(871年)11月10日に従五位上に叙された。
安土桃山時代の文禄年間(1592年-1596年)、火災で焼失。江戸時代初期の慶長17年(1612年)と、江戸時代前期の寛文8年(1668年)に社殿が造営されたという。
出雲大社からの古材下賜はこの寛文年間(1661年-1673年)で終了したとされる。
当社は往古、現在地の東北1.5キロ、字東原の多門院に隣接する地にあり、古社地として、多門院境内の築山に荒神社が祀られている。
江戸時代中期の宝暦7年(1757年)、現在地に遷座したとされ、古社地の今の荒神社が式内社の鎮座地とされる。
近世には、「知井宮六社大明神」と称していたという。『出雲風土記』の「知乃」、現社名の「智伊」、現地名の「知井宮」はすべて同じことを指している。
境内社の比布智神社(神魂子・角魂神)があり、式内社「同社坐神魂子角魂神社」とされている。しかし、この「同社坐」は、式内社「比布智神社」のことである。
現在、市内下古志町の比布智神社は、江戸時代に保知石から遷座したもので、残っていた神魂子角魂神社が、明治になって当社境内へ移ったという。
しかし、比布智神社では、式内社「同社坐神魂子角魂神社」を合祀していると伝えている。
明治40年(1907年)、埴安姫神を合祀。例祭は4月15日。ただし、古来6月15日には神行、田植、獅子舞、花馬などの神事があったとも。
社殿の傍らには三尺四方の御神石がある。社殿修造に際しても動かしてはならないとされてきた。また、影向石、弓懸の松、飛礫石などがあるが、由来は不詳。
比布智神社の他、境内社に、稲荷神社(倉稲魂神)、春日・琴平神社(武甕槌神・経津主命・天児屋根命・比売大神。大物主神・崇徳天皇を合祭)、大山神社(大己貴神)、大三輪神社(大物主神)がある。
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