意東川(筑陽川)の氾濫でたびたび遷座、式内二社・風土記記載社
筑陽神社 島根県松江市東出雲町下意東815
[住所]島根県松江市東出雲町下意東815
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筑陽神社(ちくやじんじゃ)は、島根県松江市東出雲町下意東にある神社。山陰本線の揖屋駅の北東約2.5キロ。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「筑陽神社(出雲国・意宇郡)」に比定される式内社(小社)。近代社格では村社。創祀年代は不詳。

『出雲国風土記』にある「調屋社」に比定される。現在は、式内小社「同社坐波夜都武自和気神社」も合祀している。御祭神は事代主命で、速飄別命を配祀する。

もとは現在地の南方約1キロの所の、現在は馬場山と呼ばれる地に鎮座したが、天正8年(1580年)、意東川(筑陽川)の川辺で、現在は元宮と呼ばれる地に遷座した。

しかしその後、意東川の氾濫により、さらに江戸時代前期の寛文6年(1666年)、現在地に遷座した。

元宮の地には計100年もいなかったことになるが、その頃には神宮寺があり、流鏑馬の神事が行われていたという。江戸時代には「大森明神」と称した。

明治5年(1872年)、村社に列した。例祭は10月16日。境内社に、伊勢宮(天照大神)・天満宮(菅原道真他2柱)・住吉社・笠森稻荷社・出雲大社・宗忠社・金刀比羅社がある。

境内には、土俵がある。当地出身の第12代横綱陣幕久五郎を顕彰し、奉納相撲も行われるという。

【ご利益】
水難除け、五穀豊穣、商売繁盛
筑陽神社 島根県松江市東出雲町下意東宮山
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