式内「山辺神社」、平安期に祇園信仰、現在は4年に一度の水上渡御
[住所]島根県江津市江津町112
[電話]0855-52-2272

山辺神宮(やまのべじんぐう、山邊神宮)は、島根県江津市江津町にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

『延喜式神名帳』にある「山辺神社(石見国・那賀郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。

式内社名である山辺神社、山邊神社とも呼ばれる。他の別名として江津祇園宮、御魂神社がある。

社伝によれば、飛鳥時代の白雉3年(652年)に石上神宮の御分霊(布都御魂)を勧請した。

また、平安時代の貞観11年(869年)、播州広之峰の廣峯神社の御分霊(素戔嗚尊稲田姫命五男三女命)を勧請した。

五男三女神は配神で、正哉吾勝勝速日天忍穗耳命天之菩卑能命天津日子根命活津日子根命熊野久須毘命多紀理比売命狹依理比売命多岐津比売命

明治6年(1873年)、村社に列した。昭和47年(1972年)7月の豪雨により社殿が崩壊し、昭和50年(1975年)に再建された。

昭和51年(1975年)7月に神社本庁指定の別表神社となったが、平成10年(1998年)に神社本庁との包括関係を解消した(参考:神宮号とは?)。

宝物として、江戸時代後期から明治にかけての画家である堀江友声(1802年-1873年)の筆となるとされる『古事記絵詞』がある。

例祭は7月14日。現在は7月第3日曜日で、祇園大祭。特殊神事としてホーランエー(ホーランエンヤ)と呼ばれる水上渡御が行われる。石見三大祭の一つ。

かつて、水上渡御は毎年行われていたが、漕ぎ手の不足により、平成6年(1994年)から5年に1度に、平成20年(2008年)から4年に1度となった。

境内には四柱神社、白竜の霊石がある。

なお、式内社「山辺神社」の論社は他に、市内嘉久志町の岩根神社の境内社である稲荷神社に合祀されたものと、浜田市旭町の八幡宮の境内社がある。

【ご利益】
厄災除け、病魔退散、地域安全、水難除け、海上安全
山辺神宮 島根県江津市江津町
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山辺神宮 島根県江津市江津町の御朱印