明治期に式内社名に変更、式内由緒のない、道真を祀る天神・天満宮
和多都美御子神社 長崎県対馬市豊玉町仁位桜町1416
[住所]長崎県対馬市豊玉町仁位桜町1416
[電話]0920-58-0155

和多都美御子神社(わたつみみこじんじゃ)は、長崎県対馬市豊玉町仁位桜町にある神社。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 西海道神 対馬国 上県郡「和多都美御子神社」に比定される式内社(名神大社)の論社。近代社格では村社。

創祀年代は不詳。御祭神は、鵜茅葺不合尊神武天皇応神天皇菅原道真

南北朝時代の貞和5年(1349年)、筑前国大宰府より天満宮を勧請し、後に合祀した。もともとは「天神宮」と称し、どちらかといえば、天神・天満宮の一つ。

明治初期に現社号に改称したが、和多都美・和多都美御子としての由緒はない。

改称の根拠は、近世、当社は木坂八幡宮、府内八幡宮、つまり現在の海神神社に次ぐ社格を有し、往時の祭礼には藩主の名代が参詣した。

海神神社が式内社「和多都美神社」とされたため、当社がその御子神という位置づけになったという。

式内社「和多都美御子神社」は承和7年(840年)11月8日、官社になっている。他の論社に、豊玉町仁位の和多都美神社、上対馬町琴の胡簶神社、それと上述の海神神社がある。

例祭は旧暦8月25日。仁位祭とも。

【ご利益】
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和多都美御子神社 長崎県対馬市豊玉町仁位桜町
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