「水内大社」「水内神社」とも、江戸後期の善光寺地震で流失被害
健御名方富命彦神別神社 長野県長野市信州新町水内斉宮3154
[住所]長野県長野市信州新町水内3154
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健御名方富命彦神別神社(たけみなかたとみのみことひこかみわけじんじゃ)は、長野県長野市信州新町水内にある神社。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 東山道神 信濃国 水内郡「健御名方富命彦神別神社」に比定される式内社(名神大社)の論社。ただし、『延喜式』臨時祭 名神祭には掲載されていない。近代社格では郷社。

創祀年代は不詳。太古より奇石を奉安し、祀っていたという。御祭神は、正殿に彦神別命、相殿に健御名方命・八坂戸売命・神八井耳命を祀る。

水内神とも呼ばれ、主祭神・彦神別命は諏訪神の御子神の長子。かつては諏訪大明神とも称した。また、水内に鎮座していることから、通称は水内大社(みのちたいしゃ)あるいは水内神社とも。

江戸時代後期の弘化4年(1847年)に発生した善光寺地震で多大な被害が出て、社殿や古記録などほとんど流失したと伝わる。

明治6年(1873年)、郷社に列し、明治41年(1908年)12月23日、周辺の諸社を合祀した。周辺には、縄文・弥生土器が多く出土し、社地は斎宮遺跡として町の文化財になっている。

例祭は10月5日。社殿の右手には神池があり、左手には、赤い鳥居の境内社・稲荷社がある。他に、天神社・山神社・御嶽社・八王子社・天白社・三島社・美和社・鹿島社がある。

なお、他の式内論社に、いずれも同名の神社で、旧県社で通称「城山県社」「水内大社」「彦神別神社」の長野市長野に鎮座する神社、旧県社で通称「五束神社」の飯山市に鎮座する神社がある。

【ご利益】
一族・子孫繁栄、夫婦和合、家内安全
健御名方富命彦神別神社 長野県長野市信州新町水内斉宮
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