平将門の乱の平定祈願で熱田七社を勧請、もとは丹八山、10月に渡御
[住所]愛知県名古屋市南区笠寺町字天満12
[電話]052-822-5405

七所神社(しちしょじんじゃ)は、愛知県名古屋市南区笠寺町天満にある神社。笠寺七所神社などとも。近代社格では郷社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

創建は天慶元年(938年)とされる。平将門の乱が起き、乱を鎮圧するために全国の神社仏閣で平定祈願が行われた。

いわゆる承平天慶の乱である。熱田神宮でも行われ、神輿をこの地の鳥居山(現在の丹八山)に移して祈願祭が斉行された。

鎮圧後、鳥居山に社を造り、笠寺地域の氏神として、熱田大宮・八剣宮日割宮高倉宮大福田宮氷上宮源田夫宮の神々の御分霊を祀ったのが始まり。

御祭神は、日本武尊速須佐之男尊宇賀魂命天穂日尊天忍穂耳尊宮簀比売尊・乎止与尊。創建からおよそ100年後、現在地に遷座した。

境内には、熱田神楽の正統を継承してきた神楽師の碑がある。

旧社地の丹八山は現在は御旅所として、神事の際には行列をなして神輿を渡す。例祭は10月8日、10月第2日曜日には御神輿渡御神事がある。

笠寺地区の各町内から猩猩や傘鉾、囃子車・傘鉾車が同行する。特に猩猩は名物になっており、竹製の大人形で、2メートルを超えるものもある。

明治42年(1909年)に新町にあった新宮社(天王社)を合祀、旧暦6月10日に天王祭、旧暦6月末日に茅ノ輪くぐりなどを斎行している。

社殿は古墳の上に立てられ、本殿の両脇に末社の神明社、稲荷社がある。また、新町秋葉神社と市場町秋葉神社も鎮座している。

御旅所の丹八山は、現在地から南西、線路を渡って200メートルほどのところにあり、丹八山公園として整備され、山頂には多くの石碑が立っている。

浦島太郎の誕生地、豊臣秀吉の出生地、平将門の首塚や、日本武尊や織田信長が当地に来訪した旨が記されている石碑もある。

なお、同じく熱田七社を勧請した神社として、市内中村区岩塚町の七所社がある。

【ご利益】
厄災除け、五穀豊穣、交通安全、夫婦和合、家内安全
七所神社 愛知県名古屋市南区笠寺町天満
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七所神社 愛知県名古屋市南区笠寺町天満の御朱印