尾張富士の山頂に鎮座、預け子発祥、8月に天下の奇祭・石上げ祭り
[住所]愛知県犬山市冨士山3
[電話]0568-67-0037

大宮浅間神社(おおみやせんげんじんじゃ)は、愛知県犬山市冨士山にある神社。尾張富士大宮浅間神社とも呼ばれる浅間神社の一つ。参拝すれば、「尾張富士」などとある御朱印を頂ける。

東に入鹿池、西に濃尾平野を見下ろす尾張富士の山頂に鎮座する。社伝によれば、奈良時代の729年(天平元年)、創建された。

御祭神は、木花開耶姫命天照大神。古くから武士の信仰があり、織田信長や徳川家康、犬山城城主の小笠原氏、成瀬氏の保護があったという。

子供の守護の神とされ、小児の虫封じ、家内安全、開運厄除、商売繁昌、交通安全、安産子授、学業向上のご利益があるという。

特に「預け子発祥の神社」と呼ばれる。5月5日に「預け子祭」が行われ、参拝者は虫封じや学業向上、そして安産、子授けなどを祈願する。

毎年8月第1日曜日に「石上げ祭り」が行われる。時に尾張三大奇祭に数えられる。尾張三大奇祭は、通常、熱田神宮「歩射神事」、尾張大國霊神社「はだか祭り」、七所社「きねこさ祭」。

昔、ある信者が尾張富士へ登り、参籠祈願を行った。その夜、夢枕に木花開耶姫命があらわれ、尾張富士と隣りの本宮山を比べると尾張富士がやや低いことを嘆いた。

そこで、この信者は木曽川の大石を尾張富士の山頂に積み上げると、御神徳により信者の願いがかなったという。

このことを聞いた五郎丸村(現 犬山市)の村民が尾張富士に大石を奉納し、富貴長命、子孫繁栄、五穀豊穣を祈願したという。

これが周辺の村にも伝わり、盛大に行われるようになった。いつから始まったのかは不詳だが、江戸時代後期の天保7年(1836年)には現在の形になったという。

現在は、家族、友人、職場のグループなど、誰でも参加できる。真夏に力を合わせて尾張富士の山頂に石を担ぎ上げ、健康と安全を祈願する。

境内一帯は、4月上旬からは、ソメイヨシノ、ハナモモ、八重桜、御衣黄桜、なんじゃもんじゃ(ヒトツバタゴ)など、5月中旬まで様々な草花が楽しめる。

【ご利益】
健康長寿、身体壮健、安産・子育て
大宮浅間神社 愛知県犬山市冨士山
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