熱田神宮の境内摂社で式内社、6月18日に御田植祭、神事・烏喰の儀
[住所]愛知県名古屋市熱田区神宮1-1-1
[電話]052-671-4151 - 熱田神宮

御田神社(みたじんじゃ)は、愛知県名古屋市熱田区神宮の熱田神宮境内にある神社。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「御田神社(尾張国・愛智郡)」に比定される式内社(小社)の論社。

飛鳥時代、天武天皇の朱鳥元年(686年)の創建と伝わる。五穀豊穰の守護神である大年神(おおとしのかみ)を祀る。

異説として、『熱田大神宮記』『熱田宮旧記』『張州府志』では保食神、『尾張志』では稚彦神、『熱田神体本紀』では保食神・稚彦神。

熱田神宮の境内摂社で、熱田神宮の関連社かつ式内社であるが、熱田七社には含まれない。

往古は本社春敲門の東方「御田」の地に鎮座していたとの指摘がある。明治以前には本社の左前、楠木御前社の西に鎮座していた。

江戸時代は「宝田社」「御田ノ御前」と称していたという。明治初年に旧社と推定される字御田に近い、本社神楽殿の東北にあたる現在地に遷座した。

この社の祈年(きねん)・新嘗(にいなめ)の両祭に奉る神饌は、まず烏に食べさせる信仰が残っている。

祭員がホーホーと烏を呼びながら、御供を土用殿の屋根の上に投げ上げる烏喰の儀がある。

昔は烏が飛んできてそれを食べなければ、祭典が行われなかったといわれている。

6月18日には御田植祭が斎行される。

なお、式内社「御田神社」の論社は他に、名古屋市中村区岩塚町の七所社、あるいはその境内社である御田神社がある。

【ご利益】
五穀豊穣
御田神社 愛知県名古屋市熱田区神宮
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