早くから絹巻神社の相殿、明治期に遷座して現在地に、但馬名神大社
海神社 兵庫県豊岡市小島字海ノ宮965
[住所]兵庫県豊岡市小島字海ノ宮965
[電話]0796-28-2468 - 絹巻神社

海神社(かいじんじゃ)は、兵庫県豊岡市小島海ノ宮にある神社。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「海神社(但馬国・城崎郡)」に比定される式内社(名神大社)の論社。近代社格では村社。

「うみじんじゃ」とも。地名は「あまのみや」であるため、「あまじんじゃ」とも読むか。地図などでは式内海神社などと表記される場合がある。

創建は不詳。御祭神は大綿津見命。詳細は不明だが、天武天皇白鳳3年(674年)に絹巻神社の相殿となった。

海神は、平安時代の承和9年(842年)に官社に預り、貞観10年(869年)に従五位下から従五位上に昇叙された。

同じく但馬国の名神大社である山神社戸神社雷神社㯮椒神社と官社列格、従五位上昇叙は同時。

すでに絹巻神社の相殿だったため、この相殿神のことか、それとも絹巻神社のことなのかは不詳。そのため、双方が式内論社となる。『延喜式神名帳』では、但馬国の名神大社十社の一つとなった。

明治3年(1870年)、別殿に仮遷座し、翌明治4年(1871年)、現在地に遷座した。ただし、現在も絹巻神社の兼務神社。

明治6年(1873年)10月、村社に列し、明治12年(1879年)2月、本殿覆を建立した。例祭は4月12日で、春祭。境内社に金刀比羅社がある。

当社は兵庫県の北端である豊岡市の、日本海に近い円山川河口近くに鎮座する。その対岸に絹巻神社がある。

当社のほぼ真南にあたる、兵庫県の南端である神戸市垂水区にも同名の式内大社がある。

【ご利益】
水難除け、海上安全、家内安全
海神社 兵庫県豊岡市小島海ノ宮
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