成務朝の創建、源頼朝も祈願、江戸前期の大神輿は8月例祭に渡御
[住所]千葉県君津市三直1174
[電話]0439-55-1961

八雲神社(やぐもじんじゃ)は、千葉県君津市三直にある神社。近代社格では郷社。御朱印の有無は不明。

古老の口碑によると、第13代成務天皇の頃、須恵国造大布日意弥命が須恵の守護神として須佐之男命を祀られたのに始まる。

以来三直郷の産土神として550余戸の氏子を有したという。現在は稲田姫命誉田別命大己貴命を併せて祀る。

付近には、三直上郷横穴群、三直遺跡、三直台古墳、三直中郷遺跡、小金塚古墳群などの遺跡が点在する。

平安時代の斉衡3年(856年)3月、治承部少輔従5位下、藤原三直が社殿を改築し、同年6月には御遷宮式を挙行したという。

年代不詳だが、出雲大社の神職家でもある出雲国千家国造が御影一軸を奉納した。

鎌倉時代初期の治承4年(1180年)9月、源頼朝が当地に渡った時、家臣下河部忠善・石黒正智に命じて武運長久を祈り神鏡一面を奉納した。

戦国時代の天文9年(1540年)正月13日、安房国戦国大名の里見義弘が武運長久を祈願したという。

本殿は市の文化財に指定されている。

例祭は8月1日。現在はその前後の日曜日に神輿渡御がある。江戸時代前期の寛文12年(1672年)に領主の赤松播磨守によって造営されたとされる大神輿。

当地領主に赤松播磨守は確認できない。以降、文化6年(1809年)、天保2年(1831年)、明治15年(1822年)にそれぞれ修復し、渡御の記録もある。

一時期渡御が途絶していたが、平成12年(2000年)に氏子から神輿の修復の声が上がり、翌平成13年(2001年)には修復が終わり、渡御が再開された。

【ご利益】
厄災除け、五穀豊穣、病気平癒
八雲神社 千葉県君津市三直
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