崇神朝の勧請、景行天皇の鳥見ヶ丘、6世紀の道作古墳群、千葉氏
[住所]千葉県印西市小林2712
[電話]0476-42-2358

鳥見神社(とみじんじゃ)は、千葉県印西市小林にある神社。近代社格では郷社。小林鳥見神社とも。御朱印の有無は不明。

創建は、第10代崇神天皇5年と伝わる。同天皇3年ともされ、大和国城上郡鳥見白庭山鎮座の鳥見大神を勧請して創建されたという。

御祭神は、饒速日命宇摩志真知命御炊屋姫命、それに火産霊命・天日鷲命を併せて祀る。

もとの鎮座地は現在地から北に数百メートルのところの高台にあったとされており、そこが第12代景行天皇が登った「鳥見ヶ丘」であるともいう。

当社の西約200メートルに「道作古墳群」がある。円墳、前方後円墳合わせて約25基あるとされている。

そのうち最大のものが「道作1号墳」で、全長約46メートルという印旛沼北西部では最大の前方後円墳。詳細は不明だが、築造時期は6世紀後半とされる。

戦国時代の永禄11年(1568年)3月19日、千葉介胤冨が本殿・拝殿を改築し、中世を通じて千葉氏の崇敬を受けた。

当社は佐倉城の鬼門除けの位置にあり、印西18ケ村の総社とされ、現存の社殿は江戸時代中期の安永6年(1777年)5月の造営になる。

現在、本殿(銅板葺流造)、幣殿(亜鉛板葺切妻造)、拝殿(亜鉛板葺権現造)、社務所(瓦葺入母屋造)が立ち並ぶ。

境内末社に、八坂神社・大鷲神社・東神社・道祖神社(二社)がある。

なお、同名の神社が市内の大森、平岡・和泉・小倉・中根・浦部・笠神・長門屋、荻原に2社ある。

また、同名の神社は、当社の本社かもしれない奈良県宇陀市にもあるが、白井市に7社、柏市に3社、茨城県に2社と、この地域に集中している。

【ご利益】
病気平癒、夫婦和合、家内安全
鳥見神社 千葉県印西市小林
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