江戸前期の随身門、四国唯一のどぶろく醸造、10月にどぶろく祭り
[住所]香川県三豊市豊中町笠田笠岡684-1
[電話]0875-62-1129

宇賀神社(うがじんじゃ)は、香川県三豊市豊中町笠田笠岡にある神社。どぶろく祭りで、。御朱印の有無は不明。

御祭神は豊受大神。讃岐忌部の祖である手置帆負命の随神として活躍したと伝えられる笠縫神が大和国から当地に御祭神を奉じて定住したという。

笠縫神は不詳だが、元伊勢「笠縫邑」と何らかの関係があるか。

笠岡の鎮守。江戸時代初期の元和3年(1617年)の棟札に十鳥氏の銘が記され、以後6回改築を行なっている。現在の拝殿は昭和35年(1960年)9月に建立されたもの。

元録6年(1963年)に建立された随身門が現存する。平成9年(1997年)9月、随身門の屋根を葺き替えた際に建立時のものと思われる棟木の記録が発見された。
棟木に記された句
時の庄屋 大西源五郎「雲の峰 宇迦の麓や 仁王門」
時の住僧 闇梨宥義(露泉)「青紫能 谷奥深し 槌の音」
随身門の天井裏は、寛延3年(1750年)の百姓一揆の時、大西権兵衛など七義士の評議所として利用され、西讃全部の百姓を救済したと伝わる。

古くは岡神社と呼ばれ、岡大明神は酒造りの名人で、生駒家から神田2反5畝20歩の寄付や、嵯峨御所から菊花紋入りの幕などが寄進され、この幕は現在も保管されている。

明治33年(1900年)6月、当時の大蔵省より献供のどぶろくを醸造することを許可され、毎年3月には現在も伊勢の神宮(伊勢神宮)へ献納している。

現在もこの伝統は続いており、どぶろく醸造を許可されているのは四国では唯一当社のみ。当社ではどぶ酒とも呼ばれる。

酒蔵は昭和35年8月に建築され、平成11年(1999年)2月に改修した。使用されている古式醸造用具一式は県の文化財に指定されている。

10月第3日曜日の例祭の前日、土曜日の秋祭りには、一般参拝者にもどぶろくが御神酒として振舞われ、どぶろく祭り(どぶろくまつり)として知られている。

当日は濁酒の振る舞いの他、各種イベント、郷土料理などがある。また、例祭に前後して、太鼓台が出る。

【ご利益】
五穀豊穣、無病息災、地域安全、地域振興、酒造
宇賀神社 香川県三豊市豊中町笠田笠岡
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