日本三大祇園祭の一つ会津田島祇園祭は7月、別名どぶろく祭り
[住所]福島県南会津郡南会津町田島宮本甲629
[電話]0241-62-0460

田出宇賀神社(たでうがじんじゃ)は、福島県南会津郡南会津町田島宮本にある神社。近代社格では郷社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

隣接して、熊野神社が鎮座する。7月22日から24日にかけて行われる会津田島祇園祭で知られる。「田島祇園祭のおとうや行事」として、国の重要無形民俗文化財に指定されている。

田島は古くは「日ノ町」と呼ばれており、その頃は田の中に小島があり、その中から神が現れて町の名前を「田島」と改めたといわれている。

この田の神を宇迦之御魂命と崇め、田出宇賀大明神として町の鎮守としたのが、当社の創祀。

祇園祭の起源は鎌倉時代初期の文治年間(1185年-1190年)、当地の領主だった長沼宗政が祇園信仰の徒だったため招来されたもの。

居城である鴨山城の出城、宮本館の現在の宮地に、鎮守神とともに、祇園の御祭神である須佐之男命(牛頭天王)を奉斎、祭儀の格例や神輿渡御の儀を定めた。

明治12年(1879年)、同所に祀る熊野神社の祭礼も同日にあわせて行われることになり、現在に至る。

会津田島祇園祭は半年をかけて準備される。7月12日前後からは、特徴となる御神酒濁酒仕込が始まる。

早朝より党本において米を研いで蒸してから神社に運び、町内にある国権酒造の杜氏の指導で大桶2本に9斗9升と定められた分だけ濁酒(どぶろく)を仕込む。

このどぶろくは7日前後で出来上がるが、アルコール発酵が旺盛になると桶の中をかき混ぜなければならないため、毎日交代で布団を拝殿に持ち込み番にあたる。

そのため、この祭りをどぶろく祭りとも呼ぶ。7月21日に御神酒開きがあり、翌日が例大祭となる。その終了後、拝殿で直会が行われる。

本屋台・中屋台・上屋台・西屋台の四つの大屋台からなる大屋台の巡行や、例大祭翌日の23日には神輿渡御がある。また、24日には太々御神楽が奉納される。

お党屋制度が残る、党本を中心とした祭礼で、日本三大祇園祭の一つとされている。

【ご利益】
五穀豊穣・商売繁盛、厄災除け、事業成功、酒造
田出宇賀神社 福島県南会津郡南会津町田島宮本
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