江戸後期の力士である笹川繁蔵『天保水滸伝』ゆかり、7月に相撲
[住所]千葉県香取郡東庄町笹川い580-1
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諏訪大神(すわだいじん)は、千葉県香取郡東庄町笹川にある神社。近代社格では郷社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

平安時代、坂上田村麻呂が蝦夷征討の際、悪神退散を祈願して建てた一祠が当社の始まりとされる。

大同2年(807年)の創建で、須賀山明神とも称された。建御名方命を主祭神とし、事代主命大国主大神を配祀する。

東国鎮護の神社として国司武将などの崇敬篤く、特に大江維時(888年-963年)は社殿を造営し、源頼朝は建久2年(1191年)、東重胤に命じて社殿を改築した。

その後、安土桃山時代の天正19年(1591年)、徳川家康が朱印地10石を寄進し、享保3年(1718年)には神階正一位を授けられた。

例祭は4月5日・7月27日。春の例祭には、神前の神楽殿で「笹川の神楽」が演ぜられる。

天狗の面・小屋根の面・大玉の命の面・乙女の面・手力男の面などの十六座からなる。太々神楽あるいは岩戸神楽とも呼ばれ、県の無形民俗文化財に指定されている。

また、秋季例祭には相撲まつりが行われる。毎年7月最終土曜日。山車が街中に繰り出し、素人相撲大会などが開かれ、遠近からの参拝客でに賑わう。

素人相撲大会は、江戸時代後期の侠客で力士である当地出身の笹川繁蔵が始めたもの。繁蔵は、講談で知られる『天保水滸伝』のモデルとしても知られる。

境内には、天保13年(1842年)に繁蔵が建てた野見宿禰の碑が残っている。農民を救済することを名目として大花会を行った時のもの。

『天保水滸伝』によれば、この花会には、清水次郎長、国定忠治、大前田英五郎など天下の親分衆が駆けつけた大盛会であったという。ただし、史実かどうかは不明。

境内の入り口には天保水滸伝遺品館がある。繁蔵の使った合羽や駒札、平手造酒の手槍と徳利、勢力富五郎の火縄短銃などといった、遺品・古文書を展示している。

【ご利益】
身体壮健、武運長久・勝運、病気平癒
諏訪大神 千葉県香取郡東庄町笹川
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