天香久山へ続く道(坂)の入口(門)、式内・坂門神社の論社
[住所]奈良県橿原市南浦町772
[電話]050-3456-3991

天岩戸神社(あまのいわとじんじゃ)は、奈良県橿原市南浦町にある神社。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「坂門神社(大和国・十市郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では無格社。

創建や由緒は不詳。天香久山南麓、南浦集落のほぼ中心に南面して鎮座し、天照大神を祀る。

記紀神話に見られる天照大神の天岩戸隠れの地とされ、今もなお巨石4個があって、大神の幽居した所と伝える岩穴(天岩窟)を御神体とし、神殿はなく、拝所のみという原始的な祭祀形態を残している。

『式内社調査報告』では、「地形からすれば、当社は天香久山への南からの登山口にあたり、式内社名の「坂のある処」の意に合致する」という。

天香久山へ続く道(坂)の入口(門)であり、その意味では、他の論社である中町の阪門神社よりも可能性が高いという。

近世には領主である赤井氏の崇敬を受けたという。

当社には七本竹と呼ばれる竹があり、毎年、七本づつ新竹が生え、七本づつ古竹が枯れる。この竹にさわると腹痛になるという。

なお、式内社「坂門神社」は、天香山坐櫛真命神社・畝尾坐健土安神社・畝尾都多本神社とともに、「天香山坐四処神社」と称した。

【ご利益】
開運招福、甦り
天岩戸神社 奈良県橿原市南浦町
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