式内はもとより貴重な『古事記』記載社、水神、延命・命乞いの神
[住所]奈良県橿原市木之本町114
[電話]050-3456-3991
畝尾都多本神社(うねおつたもとじんじゃ)は、奈良県橿原市木之本町にある神社。御朱印の有無は不明。
『延喜式神名帳』にある「畝尾都多本神社(大和国・十市郡)」に比定される式内社(小社)。近代社格では村社。
天香久山の西に鎮座する。山名と社名の組み合わせが、「坐香山之畝尾木本、名泣澤女神」として、『古事記』に見える。
これは伊邪那美神の死に際して、伊邪那岐神が泣いた際に生じた神・泣沢女神の描写。
『日本書紀』には「其淚墮而爲神、是卽畝丘樹下所居之神、號啼澤女命矣」とあり、当地はまさにこの地。啼澤女命を御祭神とする。
「哭澤の神社」(なきさわのもり)とも呼ばれる。『万葉集』には桧隈女王の下記の歌が収録され、当社境内には石碑がある。
『新抄格勅符抄』によれば、平安時代の大同元年(806)に大和国に神封一戸を充てられた畝尾神がいる。ただし、これが当社のことか、畝尾坐健土安神社のことかは不詳。
式内社である天香山坐櫛真命神社・坂門神社・畝尾坐健土安神社とともに、「天香山坐四処神社」と称した。
本居宣長『古事記伝』では、「沢女は雨に通ず水神なり」としており、延命の神だという。平田篤胤は「命乞の神」とした。
神殿はなく、玉垣で囲んだ空井戸を御神体とし、境内には末社の八幡神社、稲荷社が鎮座している。
相殿に、天照大神・春日大神・八幡大神を祀るともされるが、神殿はなく、相殿は何を指すのだろうか。八幡が含まれており、境内社の神々か。
【ご利益】
水の神、延命の神、命乞いの神、健康長寿

【関連記事】
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[電話]050-3456-3991
畝尾都多本神社(うねおつたもとじんじゃ)は、奈良県橿原市木之本町にある神社。御朱印の有無は不明。
『延喜式神名帳』にある「畝尾都多本神社(大和国・十市郡)」に比定される式内社(小社)。近代社格では村社。
天香久山の西に鎮座する。山名と社名の組み合わせが、「坐香山之畝尾木本、名泣澤女神」として、『古事記』に見える。
これは伊邪那美神の死に際して、伊邪那岐神が泣いた際に生じた神・泣沢女神の描写。
『日本書紀』には「其淚墮而爲神、是卽畝丘樹下所居之神、號啼澤女命矣」とあり、当地はまさにこの地。啼澤女命を御祭神とする。
「哭澤の神社」(なきさわのもり)とも呼ばれる。『万葉集』には桧隈女王の下記の歌が収録され、当社境内には石碑がある。
哭澤の 神社に神酒据ゑ 祈れども 我が大君は 高日知らしぬ天武天皇の長子である高市皇子の死を悼んだもので、哭沢の社に神酒を供えて無事を祈願したが、その甲斐もなく我が大君は空高く昇ってしまわれた、というのが大意。
『新抄格勅符抄』によれば、平安時代の大同元年(806)に大和国に神封一戸を充てられた畝尾神がいる。ただし、これが当社のことか、畝尾坐健土安神社のことかは不詳。
式内社である天香山坐櫛真命神社・坂門神社・畝尾坐健土安神社とともに、「天香山坐四処神社」と称した。
本居宣長『古事記伝』では、「沢女は雨に通ず水神なり」としており、延命の神だという。平田篤胤は「命乞の神」とした。
神殿はなく、玉垣で囲んだ空井戸を御神体とし、境内には末社の八幡神社、稲荷社が鎮座している。
相殿に、天照大神・春日大神・八幡大神を祀るともされるが、神殿はなく、相殿は何を指すのだろうか。八幡が含まれており、境内社の神々か。
【ご利益】
水の神、延命の神、命乞いの神、健康長寿

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