渡来神、愛称「おくまかぶと」、9月20日に19末社「お熊甲祭」
[住所]石川県七尾市中島町宮前ホ-64
[電話]0767-66-0135
久麻加夫都阿良加志比古神社(くまかぶとあらかしひこじんじゃ)は、石川県七尾市中島町宮前にある神社。『延喜式神名帳』にある「久麻加夫都阿良加志比古神社(能登国・羽咋郡)」に比定される式内社(小社)の論社。
一般には「おくまかぶと」の愛称で親しまれている。近代社格では郷社。御朱印の有無は不明。
御祭神は、久麻加夫都阿良加志比古神(くまかぶとあらかしひこのかみ)・都奴加阿良斯止神(つぬがあらしとのかみ)の2柱。
当社伝によれば、この2神は渡来神で、3-4世紀、あるいは4-6世紀ごろ、朝鮮半島南部の阿羅国などとのゆかりが考えられるという。
久麻加夫都阿良加志比古神は、阿良加志比古神で地神ともいわれ、同じ神を祀る阿良加志比古神社が市内山崎町にあるが、当社とは別の神社。
都奴加阿良斯止神についても『日本書紀』垂仁紀2年条の分註に下記のようにあり、朝鮮半島南部の国の王子で、現在の敦賀に上陸、渡来したという。
江戸時代には、慶長7年(1602年)に村井長頼が、慶安4年(1651年)に村井長朝が、宝永7年(1710年)に村井親長が寄進、加賀前田家の家臣である村井氏から崇敬を受けた。
明治6年(1873年)、郷社に列し、明治24年(1891年)7月7日には熊甲(くまかぶと)から現社号に改称、明治39年(1906年)12月29日、神餓幣帛料供進神社に指定された。
毎年9月20日に行われる例祭は一名を「二十日祭り」とも、「枠旗祭」ともいい、「熊甲二十日祭の枠旗行事」として、国の重要無形民俗文化財に指定されている。
一般には「お熊甲祭」と親しまれ、20日早朝から氏子19の末社が本社に集まり境内へと参入、定刻10時30分に社務所から宮司、献幣使、神職、氏子総代が出発し、奉幣式を行う。
末社19社は、中島・白山社、深浦・白山社、長浦・加茂社、浜田・八幡社、谷内・白山社、小牧・白山社、中島・熊野社、横見・八幡社、別所・白山社、瀬嵐・人麿社、山戸田・本宮社、上町・市姫社、中島・菅原神社、中島・愛宕社、横田・八幡社、外・加茂社、田岸・菅原神社、宮前・加茂社、外原・神明社。
摂社の薬師社には藤原時代の作とされ「熊甲薬師如来座像」が安置され、神仏習合時代の名残をとどめる。像は県の有形文化財に指定されている。
境内にある校倉造りの宝物殿には、弘法大師が能州遊行の際、当社に寄進したと伝えられる「紺紙金泥法華経」が納められていた。
なお、式内社「久麻加夫都阿良加志比古神社」の論社は他に、志賀町梨谷小山の大穴持美代神社がある。
【ご利益】
地域安全、地域振興、事業成功

【関連記事】
・重要無形民俗文化財「熊甲二十日祭の枠旗行事」 - 石川・七尾のサルタヒコにちなむ奇祭
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[電話]0767-66-0135
久麻加夫都阿良加志比古神社(くまかぶとあらかしひこじんじゃ)は、石川県七尾市中島町宮前にある神社。『延喜式神名帳』にある「久麻加夫都阿良加志比古神社(能登国・羽咋郡)」に比定される式内社(小社)の論社。
一般には「おくまかぶと」の愛称で親しまれている。近代社格では郷社。御朱印の有無は不明。
御祭神は、久麻加夫都阿良加志比古神(くまかぶとあらかしひこのかみ)・都奴加阿良斯止神(つぬがあらしとのかみ)の2柱。
当社伝によれば、この2神は渡来神で、3-4世紀、あるいは4-6世紀ごろ、朝鮮半島南部の阿羅国などとのゆかりが考えられるという。
久麻加夫都阿良加志比古神は、阿良加志比古神で地神ともいわれ、同じ神を祀る阿良加志比古神社が市内山崎町にあるが、当社とは別の神社。
都奴加阿良斯止神についても『日本書紀』垂仁紀2年条の分註に下記のようにあり、朝鮮半島南部の国の王子で、現在の敦賀に上陸、渡来したという。
御間城天皇之世、額有角人、乗一船、泊于越国笥飯浦。故号其処曰角鹿也。問之曰、何国人也。対曰、意富加羅国王之子、名都怒我阿羅斯等阿良加志比古神社にも対となる協力した神が宿那彦神像石神社に坐し、やはり海からやってきたとの伝承がある。当社の場合は一社に対となる神2柱を祀っているが、同じ構造といえるか。
江戸時代には、慶長7年(1602年)に村井長頼が、慶安4年(1651年)に村井長朝が、宝永7年(1710年)に村井親長が寄進、加賀前田家の家臣である村井氏から崇敬を受けた。
明治6年(1873年)、郷社に列し、明治24年(1891年)7月7日には熊甲(くまかぶと)から現社号に改称、明治39年(1906年)12月29日、神餓幣帛料供進神社に指定された。
毎年9月20日に行われる例祭は一名を「二十日祭り」とも、「枠旗祭」ともいい、「熊甲二十日祭の枠旗行事」として、国の重要無形民俗文化財に指定されている。
一般には「お熊甲祭」と親しまれ、20日早朝から氏子19の末社が本社に集まり境内へと参入、定刻10時30分に社務所から宮司、献幣使、神職、氏子総代が出発し、奉幣式を行う。
末社19社は、中島・白山社、深浦・白山社、長浦・加茂社、浜田・八幡社、谷内・白山社、小牧・白山社、中島・熊野社、横見・八幡社、別所・白山社、瀬嵐・人麿社、山戸田・本宮社、上町・市姫社、中島・菅原神社、中島・愛宕社、横田・八幡社、外・加茂社、田岸・菅原神社、宮前・加茂社、外原・神明社。
摂社の薬師社には藤原時代の作とされ「熊甲薬師如来座像」が安置され、神仏習合時代の名残をとどめる。像は県の有形文化財に指定されている。
境内にある校倉造りの宝物殿には、弘法大師が能州遊行の際、当社に寄進したと伝えられる「紺紙金泥法華経」が納められていた。
なお、式内社「久麻加夫都阿良加志比古神社」の論社は他に、志賀町梨谷小山の大穴持美代神社がある。
【ご利益】
地域安全、地域振興、事業成功

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