平安期創建、鎌倉期から伝わる的が高い位置にある「やぶさめ」
[住所]千葉県鴨川市仲253
[電話]-

吉保八幡神社(きっぽはちまんじんじゃ)は、千葉県鴨川市仲にある神社。近代社格では郷社。御朱印の有無は不明。

平安時代の天長6年(829年)、吉保郷の鎮守として宇佐八幡を勧請した。御祭神は誉田別尊

室町時代の文安年間(1444年-1448年)に里見氏の家臣緒方茂次が祈願所として再建したと伝えられている。

現在の本殿は江戸時代中期の天明年間(1781年-1789年)における造営で、本殿の彫刻は、初代伊八30代の作品とされている。

向拝を中心としたその彫刻は、中央に宝珠を握った竜、左右に「波に犀」の図が配されており、初代伊八30代の頃の作風がよく残っているという。

明治6年(1873年)、郷社に列した。現在までに、素戔嗚尊天忍日命を配祀する。

例祭は9月最終日曜日。神事「吉保八幡のやぶさめ」が行われる。120間の馬場を疾駆しながら、三つの的をめがけて矢を放ちそれを3回繰り返し、五穀豊穣を祈願し、稲作の豊凶を占う。

的が長さ約5メートルの竹の先に取り付けられた1メートル四方のもので、馬上からとはいえ、射者から見ても、通常と比べても、高い場所に設置されているのが特徴。

鎌倉時代の文永年間(1264年-1275年)に始まったとされる流鏑馬神事で、県の無形民俗文化財に指定されている。

【ご利益】
厄災除け、病魔退散、身体壮健
吉保八幡神社 千葉県鴨川市仲
【関連記事】
千葉県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、千葉県に鎮座している神社の一覧