平安初期創建の春日系、4月中旬「伊能のおあそび」と伊能歌舞伎
[住所]千葉県成田市伊能345
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大須賀大神(おおすがおおかみ)は、千葉県成田市伊能にある神社。近代社格では郷社。御朱印の有無は不明。

平安時代の弘仁元年(810年)の勧請・創建と伝えられている。当初は別の場所に鎮座したが、火災により現在地に遷座したという。

御祭神は天児屋根命。現在は、天照大神武甕槌命経津主命を合祀している。神紋なども考えると、もともとから春日神社の系列か。

拝殿の装飾はさほど多くはないが、強い彩色が部分的に施されている。本殿の一部にも部分的に彩色が施されているのが特徴。

境内は、かつて祭礼ともなると1万を超える人が訪れたという。江戸時代中期の享保14年(1729年)奉納の、春日大社を思わせるる鹿角文様の手水盤がある。

参道の左手には、徳富蘇峰の書になる昭和27年(1952年)建立の護国碑、東郷平八郎の書となる明治39年(1906年)建立の忠魂碑と凱旋記念碑、田中義一の書となる大正11年(1922年)建立の戦役記念碑など多くの石碑が並んでいる。

境内社に、本殿裏の天満宮・三峯神社、拝殿右手の疱瘡神・八坂神社・金毘羅宮、裏山の白山神社などがある。

境内の一角に能舞台がある。ここで民俗芸能「伊能歌舞伎」が上演される。江戸時代前期の元禄10年(1697年)に始まったといわれ、昭和40年(1965年)で途絶、平成に入って復活した。

現在は市内はもとより、市外での公演依頼も多く、積極的に上演されている。現在は市の文化財に指定されている。

毎年4月17日以降の最初の日曜日に行われる祭礼「伊能のおあそび」が有名。

「ぶっこみ」と呼ばれるお練りは、先頭の高さ5メートルの大万灯を4-5人の若者が振りながら進み、女性の踊りが入る。奉納芝居として、伊能歌舞伎も上演される。

【ご利益】
学業・受験合格、開運招福、武運長久・勝運
大須賀大神 千葉県成田市伊能
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