富士山の麗姿を遥かに拝した茂侶浅間神社、湧水「天の真名井」
[住所]千葉県船橋市東船橋7-20-1
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茂侶神社(もろじんじゃ)は、千葉県船橋市東船橋にある神社。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 東海道神 下総国 葛餝郡「茂侶神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格は村社とも言われるが、不詳。

市の東側高台に古松が多く繁り、かつては南側に海を間近く見渡し、西側には街の家並みを望む景勝地に鎮座する。

創祀年代は不詳。茂侶浅間神社とも呼ばれる浅間神社で、御祭神は木花咲耶姫命である。往古には富士山の麗姿を遥かに拝して御祭神を祀ったという。

当社では、「愛媛県越智郡瀬戸内海大三島、祭神は阿多の豪族大山祇神の姫御子」と表現している。

系譜はそうなのだが、大三島の娘を強調する浅間神社は珍しいかもしれない。神紋は富士山本宮浅間大社と同じく棕櫚葉だという。

式内社「茂侶神社」の論社は他に、流山市三輪野山松戸市小金原、また当市の分社である埼玉県吉川市三輪野江の三輪神社などがある。

当社以外の他の論社がいずれも大和三輪の大神神社を勧請し、社名「茂侶」も大和三輪山の旧名御諸山(みもろやま)の「モロ」からとされるのに対して、当社は大和三輪山との関係がないのも特徴。

式内社「茂侶神社」は、『日本三代実録』貞観13年(817年)11月12日条に従五位上の神階を授けられ、その後、元慶3年(879年)9月25日に正五位上を授けられた。

『江戸名所図会』によれば、年の始めに隔年この神域より柳営に根引若松を選び、上納する旧例があったという。

例祭は旧暦6月1日で、「茂侶神社まつり」。梅雨時なので毎年雨になることが多いという。境内には露店などが出て賑わう。

摂社に御嶽神社があり、主祭神の姉である磐長姫命を祀る。当社西北にある湧水「天の真名井」が神泉だった。現在は水は出ないようで、大師堂が建立されているという。

【ご利益】
縁結び・安産・子育て
茂侶神社 千葉県船橋市東船橋
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