稲荷と天王社を合祀した東京四谷総鎮守、『君の名は。』の主舞台
[住所]東京都新宿区須賀町5
[電話]03-3351-7023

須賀神社(すがじんじゃ)は、東京都新宿区須賀町にある神社。四谷須賀神社とも。近代社格では郷社。東京四谷総鎮守。参拝すれば、御朱印を頂ける。

創祀は不詳だが、もとは稲荷神社だったという。往古より、今の赤坂、一ツ木村の鎮守で、清水谷に鎮座していたという。

江戸時代になり、寛永11年(1634年)に江戸城外堀普請のため、現在地を替地として拝領し、遷座したという。

寛永14年(1637年)、島原の乱に日本橋大伝馬町の大名主馬込勘由という人が、幕府の命により、兵站伝馬を勤め、その功績により、現在の四谷の中心一円の地を拝領した。

これを契機に、寛永20年(1643年)、神田明神に祀ってあった日本橋伝馬町の守護神である須佐之男命を地元民の総発意で四谷に合祀し、御両社として祀るようになった。

そのため、当社は俗称四谷天王社と呼ばれ、親しまれた。明治元年(1868年)に現社号に改称、明治5年(1872年)に郷社に列した。

主祭神は、須佐之男命(須賀大神)、宇迦能御魂命(稲荷大神)。

その左右には、須佐之男命の妃神である櫛稲姫と、五男三女命として、天忍穂耳命天穂日命天津彦根命熊野樟日命活津彦根命多紀理姫命市杵島姫命多岐都姫命を祀る。

また、大鳥神社(日本武命・大鳥連祖神)が合殿。そのため、11月には酉の市がある。末社に、大国社(大国主神)がある。

社殿は、文化11年(1814年)8月に起工し、15年の歳月を費やし、文政11年(1828年)12月に竣工した。

しかし、大正12年(1923年)の関東大震災で被災し、昭和20年(1945年)の東京大空襲では本殿と内陣、境内摂社を残して一切の建物が焼失した。

内陣は文政2年(1819年)に造営されたものだったが、老朽化のため、修復工事が行われ、平成元年(1989年)に完成した。

内陣に納められていたために、戦災を免れた天保7年(1837年)に画かれた三十六歌仙絵が残り、現在は当社の社宝になっている。

6月第2土曜日が例祭。その前日の金曜日が宵宮で、当日と翌日曜日には境内に露店が出店する。また、日曜日には本社神輿渡御がある。

平成28年(2016年)公開の大ヒット映画『君の名は。』の舞台の一つで、当社西方の階段がキービジュアルとして使用された。聖地巡礼も行われるようになった。

【ご利益】
厄災除け、商売繁盛(公式HP
須賀神社 東京都新宿区須賀町 写真1
須賀神社 東京都新宿区須賀町 写真2
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須賀神社 東京都新宿区須賀町の御朱印