頼朝が祖先の木造と薬師如来像、書写した大般若経を奉納
[住所]千葉県南房総市千倉町牧田193
[電話]0470-44-3967

下立松原神社(しもたてまつばらじんじゃ)は、千葉県南房総市千倉町牧田にある神社。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 東海道神 安房国 朝夷郡「下立松原神社」に比定される式内社(小社)の論社。

天富命とともに安房に渡り当地を開拓した天日鷲命の孫の由布津主命が、初代神武天皇元年に天日鷲命を祀ったのに始まる。

現在までに、天日鷲命の他、木花開耶姫命月夜見命を主祭神とする。

鎌倉に幕府を開いた源頼朝が、当社の末社である御霊白幡神社に源頼義・義家の木像と薬師如来の像、頼朝自らが書写した大般若経600巻を奉納した。

大般若経は江戸時代中期の明和9年(1772年)に経塚に納められた。境内には他に、頼朝公馬洗池跡がある。

元禄16年(1703年)11月23日の元緑地震で社殿が倒壊したという。現在は、拝殿はなく、本殿が外屋に覆われ、丘の麓に立っている。

社殿の左に、駒形・浅間・垂迹・六所・歯神・疱瘡神の社号の石碑がある。境内社に、八雲神社・稲荷神社・天神社・子安社がある。例祭は10月9日。

なお、式内社「下立松原神社」の論社は他に、市内白浜町滝口に同名の神社があり、かつては激しい比定論争が行われたが、双方証拠に欠け、結果は出ていない。

両社を区別するため、当社は特に千倉下立松原神社とも呼ばれる。

【ご利益】
地域安全、地域振興、安産、一族繁栄
下立松原神社 千葉県南房総市千倉町牧田
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