年明けから節分までの主に九州の代名詞、設置期間は?
お多福門が設置される神社
お多福門が設置される神社とは、主に、2月の節分を中心に、境内、特に入口に、お多福をかたどった巨大な門(面)が設置され、参拝者がその口や口の下をくぐると「福を呼び込む」ご利益があるとされる行事を実施している神社の総称である。

お多福門(おたふくもん)は、お多福面(おたふくめん)、あるいは、おかめ(オカメ)面・門などとも。お多福に限らない、同趣旨の七福神などの巨大な門を設置する神社もある。

福岡県福岡市博多区上川端町の櫛田神社で、昭和36年(1961年)に「博多のアイデアマン」と呼ばれた田中諭吉が提案し。始まったとされている。

現在でも櫛田神社では、神社のすべての出入り口に、三つものお多福門を設置し、お多福門に関しては日本で最も有名な神社である。

その関係からか、九州、その中でも特に北九州地方で盛んに取り組まれている。お多福門めぐりも一部では人気がある。

お多福といえばおかめ、おかめといえば天宇受売命。田中諭吉は知ってか知らずか、お多福門も結局は『古事記』に起源があることになる(参考:アメノウズメの主な登場シーン)。

民俗学的には、特殊な門をくぐることで、再生や誕生を意味するのだろうか。それは何よりも、女神である天宇受売命の慰霊と鎮魂につながる。

夫である猿田毘古神は、祀られていなくても、全国各地の神社で、天狗などの姿を通じて、例祭の際などで極めてお馴染みの神となっている(参考:サルタヒコが多すぎる)。

これからも普及が進むと思われるお多福門を通じて、妻の天宇受売命も現代日本により馴染み深い神になるのだろうか。

それにしても、過去から現在まで、なぜ多くの日本人はこの夫婦神を、意識するとしないとに関わらず、深い関係を持とうとするのだろうか(参考:サルタヒコ殺人事件)。

九州以外

大阪府 市軸稲荷神社

市軸稲荷神社 大阪府豊中市刀根山
[期間]2月1日設置
[住所]豊中市刀根山2-2-33
[電話]06-6857-3618

広島県 高尾神社

高尾神社 広島県呉市焼山中央
[説明]1月下旬から2月上旬まで
[住所]呉市焼山中央2-11-11
[電話]0823-33-7788

九州地方

福岡県 戸明神社

戸明神社 福岡県北九州市若松区蜑住
[説明]2月3日の節分厄除祭前後
[住所]北九州市若松区大字蜑住908
[電話]093-741-1105

福岡県 篠崎八幡神社

篠崎八幡神社 福岡県北九州市小倉北区篠崎
[説明]1月中旬より節分まで
[住所]北九州市小倉北区篠崎1-7-1
[電話]093-561-6518

福岡県 八坂神社

八坂神社 福岡県北九州市小倉北区城内
[説明]2月の節分祭
[住所]北九州市小倉北区城内2-2
[電話]093-561-0753

福岡県 蒲生八幡神社

蒲生八幡神社 福岡県北九州市小倉南区蒲生
[説明]2月の節分祭
[住所]北九州市小倉南区蒲生5-6
[電話]093-962-6327

福岡県 岡田宮

岡田宮 福岡県北九州市八幡西区岡田町
[説明]2月の節分祭
[住所]北九州市八幡西区岡田町1-1
[電話]093-621-1898

福岡県 香椎宮

香椎宮 福岡県福岡市東区香椎
[説明]2月の節分祭
[住所]福岡市東区香椎4-16-1
[電話]092-681-1001

福岡県 櫛田神社

櫛田神社 福岡県福岡市博多区上川端町
[説明]1月下旬から2月上旬まで
[住所]福岡市博多区上川端町1−41
[電話]092-291-2951

福岡県 飯盛神社

飯盛神社 福岡県福岡市西区飯盛
[説明]2月の節分祭
[住所]福岡市西区飯盛609
[電話]092-811-1329

福岡県 日吉神社

日吉神社 福岡県柳川市坂本町
[住所]柳川市坂本町7
[電話]0944-72-3357

[説明]12月31日から節分まで
[住所]柳川市坂本町7
[電話]0944-72-3357

福岡県 正八幡神社

正八幡神社 福岡県行橋市神田町
[説明]2月の節分祭
[住所]行橋市神田町8-1
[電話]0930-22-0943

福岡県 宇原神社

宇原神社 福岡県京都郡苅田町馬場
[説明]2月節分の前後
[住所]京都郡苅田町大字馬場411
[電話]093-436-0437

佐賀県 櫛田宮

櫛田宮 佐賀県神埼市神埼町
[説明]1月下旬から2月上旬まで
[住所]神埼市神埼町神埼419-1
[電話]0952-52-3016

※上記の他、もっとあるかもしれません。情報をお持ちの方は、下のコメントなどにお寄せいただければ、調査の上、追加させていただきます。

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