卑弥呼の父?が創祀した倉庫の神、桃山期の社殿とシブナシガヤ
[住所]三重県伊賀市西高倉1050-2
[電話]0595-21-5864
高倉神社(たかくらじんじゃ)は、三重県伊賀市西高倉にある神社。御朱印の有無は不明。
創建は第11代垂仁天皇の時代と伝わる。御祭神は高倉下命と倭得玉彦命。
高倉下命は初代神武天皇東征の際の功臣で、その7世孫である倭得玉彦命がこの地に移り住み、祖神を祀ったのが起源。補陀落寺町石の補陀落寺が当社の別当寺だった。
尾張氏の系図に、倭得玉彦命の子に日女命と弟彦命がおり、日女命の孫に乎止与命がいるというものがある。
そのため、この倭得玉彦命は邪馬台国女王・卑弥呼の父ではないかとする説がある。系図が『魏志倭人伝』の卑弥呼と男弟、台与に符合するため。
『日本三代実録』の清和天皇貞観3年(861年)4月10日の条に、「伊賀国正六位上高蔵神を従五位下に叙する」とあり、これが当社のこととされ、国史見在社である。
現社殿は 天正2年(1574年)に伊賀国守護職仁木長政が造営したもので、一間社流造りで桧皮葺の本殿を中央に、右に八幡社 左に春日社と三社信仰を今に伝える。
彫刻や色彩には桃山時代の華麗な特色がよく表れており、県内の代表的な社殿で、現在は国の重要文化財に指定されている。
春日社の御祭神は、天児屋根命・大山咋命・大物主命・白山姫命・武速須佐男命・紐結命。紐結命は、大彦命の子とされる。
八幡社の御祭神は、応神天皇・火産霊神・高龗神・少彦名命・倉稲魂命・大山祇命・蛭子尊。
倉庫守護・延命長寿の霊験があり、境内には社団法人日本倉庫協会の鎮魂之碑や静岡県倉庫協会の記念植樹があり、永代特別祈祷者名には有名な倉庫・運輸関係企業が並ぶ。
倉庫業の神として崇敬されている。
境内には大きなシブナシガヤの木がある。竹ヤブの中に一本あり、樹高約20メートル、生育は良好で、毎年多量の実を付ける。
古くは江戸時代、伊賀地方では最上の料理用油となるカヤ油を取るため、多くカヤが植えられた。伊賀や木曽では砂糖をまぶして「カヤあられ」という菓子も作られた。
「高倉神社のシブナシガヤ」として、国の天然記念物に指定されている。
例祭は10月15日。祭りの終わりの囃子として、「東の国の銭金この国へ引き寄せよ 西の国の糸綿この国へ引き寄せよ チョイサチョイサ」というものが紹介されている。
隔年の4月第2土曜日には御灯際があり、7月13日には倉暉祭夏祭がある。
【ご利益】
倉庫業の守護神、交通安全、事業成功、産業振興、商売繁盛

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・国の天然記念物がある神社 - 数百年、数千年という単位で存在し続けている自然のパワー
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高倉神社(たかくらじんじゃ)は、三重県伊賀市西高倉にある神社。御朱印の有無は不明。
創建は第11代垂仁天皇の時代と伝わる。御祭神は高倉下命と倭得玉彦命。
高倉下命は初代神武天皇東征の際の功臣で、その7世孫である倭得玉彦命がこの地に移り住み、祖神を祀ったのが起源。補陀落寺町石の補陀落寺が当社の別当寺だった。
尾張氏の系図に、倭得玉彦命の子に日女命と弟彦命がおり、日女命の孫に乎止与命がいるというものがある。
そのため、この倭得玉彦命は邪馬台国女王・卑弥呼の父ではないかとする説がある。系図が『魏志倭人伝』の卑弥呼と男弟、台与に符合するため。
『日本三代実録』の清和天皇貞観3年(861年)4月10日の条に、「伊賀国正六位上高蔵神を従五位下に叙する」とあり、これが当社のこととされ、国史見在社である。
現社殿は 天正2年(1574年)に伊賀国守護職仁木長政が造営したもので、一間社流造りで桧皮葺の本殿を中央に、右に八幡社 左に春日社と三社信仰を今に伝える。
彫刻や色彩には桃山時代の華麗な特色がよく表れており、県内の代表的な社殿で、現在は国の重要文化財に指定されている。
春日社の御祭神は、天児屋根命・大山咋命・大物主命・白山姫命・武速須佐男命・紐結命。紐結命は、大彦命の子とされる。
八幡社の御祭神は、応神天皇・火産霊神・高龗神・少彦名命・倉稲魂命・大山祇命・蛭子尊。
倉庫守護・延命長寿の霊験があり、境内には社団法人日本倉庫協会の鎮魂之碑や静岡県倉庫協会の記念植樹があり、永代特別祈祷者名には有名な倉庫・運輸関係企業が並ぶ。
倉庫業の神として崇敬されている。
境内には大きなシブナシガヤの木がある。竹ヤブの中に一本あり、樹高約20メートル、生育は良好で、毎年多量の実を付ける。
古くは江戸時代、伊賀地方では最上の料理用油となるカヤ油を取るため、多くカヤが植えられた。伊賀や木曽では砂糖をまぶして「カヤあられ」という菓子も作られた。
「高倉神社のシブナシガヤ」として、国の天然記念物に指定されている。
例祭は10月15日。祭りの終わりの囃子として、「東の国の銭金この国へ引き寄せよ 西の国の糸綿この国へ引き寄せよ チョイサチョイサ」というものが紹介されている。
隔年の4月第2土曜日には御灯際があり、7月13日には倉暉祭夏祭がある。
【ご利益】
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