親鸞聖人袈裟掛の松と、天然記念物の大スギ、「天神の森」の信仰
[住所]新潟県妙高市関川1578
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天神社(てんじんじゃ)は、新潟県妙高市関川にある神社。関川天神社・下町天神社とも。御朱印の有無は不明。

由緒は創建は不詳。菅原道真を祀る天神・天満宮の一つ。境内には、親鸞聖人袈裟掛の松と、大スギがある。

承元5年(1211年)に越後配流となった親鸞が、信濃国の戸隠にある修道場に参詣し、途中上原宿の入り口にあった松に袈裟を掛けて休息したという。

また、かつての関川は暴れ川であったようで、この地には親鸞による大蛇済度の伝説が伝わっている。

ある時この地で、大蛇が街道を塞ぎ、何日にもわたり、通行を邪魔していた。

親鸞は、居多ヶ浜で拾った石に経文を書き、つけていた袈裟を松の木に掛けて、大蛇の住む池に石を投げ入れた。すると大蛇は、それ以来姿を現さなくなったという。

親鸞の徳を慕い、この松を袈裟掛の松と呼ばれるようになった。老木となり昭和13年(1938年)に切り倒され、その幹で親鸞の座像を造り、御堂を建て、安置した。

何度かの道路の改良工事で場所を移し、現在は3代目の松が植えられている。大正初期に写された、初代の松が右側の御堂の中に展示されている。

境内には、根回17メートル、樹高28.78メートル、樹齢1000年とされる大スギがある。「天神社の大スギ」として、国の天然記念物に指定されている。

下町天神社の大杉とも呼ばれ、当社の御神木。この地に集落が始まった時代から「天神様」として、古くから崇められてきたという。

境内には、この大スギのほか、スギ・イタヤカエデ・ヤチダモなどの大木数本と多種の木々が群生しており、森そのものも古くから「天神様」「天神の森」と呼ばれてきた。

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天神社(妙高市) - 親鸞聖人袈裟掛の松と、天然記念物の大スギ、「天神の森」の信仰
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