村民から崇敬・経営された両社八幡、太鼓台「秋祭りは辻から」
[住所]香川県三豊市山本町辻1433
[電話]0875-63-3695
菅生神社(すがおじんじゃ)は、香川県三豊市山本町辻にある神社。近代社格では郷社。御朱印の有無は不明。
鎌倉時代の嘉禄2年(1226年)2月15日、菅生大神を鎮斎し、天福元年(1233年)8月13日、宇佐八幡大神を鎮祭して福生神社と称した。
一説に、天福元年3月15日、古川村鎮座の八幡宮を奉斎して福生神社と称したとも。
菅生大神は、瓊々杵尊・天種子命・天押雲命の3柱の総称。福生神は、品陀和気命・息長帯媛命・玉依比女命の3柱とされる。
天押雲命は天児屋根命の御子神で、瓊々杵命に従い天孫降臨した。天種子命は天押雲命の子で、初代神武天皇の東遷に付き従った。中臣氏・藤原氏の祖。
古来、菅生八幡宮・福生八幡宮と並称され、現在も山本の両社八幡宮ともいう。祠官は山本郷の社家として真野氏が世々奉仕し、神巫は古川村の高橋氏が相承する。
八幡神は宇佐を勧請したものだが、当地は荘園などを含め、石清水八幡宮との関係が深く、同宮の史料には「山本庄」のことが散見する。
刈田郡山本郷の池之尻・原・古川・辻・新田・中田井・河内の諸村の総鎮守として崇敬された。当地の領主高井氏に代々尊崇されたという。
江戸時代になると、武家からの目立った支援はなかったものの、当時からすでに村民合意の上での神社経営が進められ、村民の信仰の中心となった。
正徳2年(1712年)には二社の本殿を両社造りの一社とし、拝殿の改築も行い、氏子の取高に応じた浄財提供や労力奉仕がなされたという。
明治5年、郷社に列した。明治9年(1876年)に着工して明治11年(1878年)に竣工した現在の本殿工事も、江戸期以来の伝統的な氏子協力のもとで行われた。
明治12年(1879年)、現社号に改称した。明治40年(1907年)、神饌幣帛料供進神社に指定された。
昭和8年(1933年)に本殿葺替を行い、昭和15年(1940年)、境内整備事業が行われ、昭和31年(1956年)には幣殿・拝殿が改築された。
面積約3ヘクタールの当社社叢は、ツブラジイ、クスノキ、アラガシなどを上層とし、ミミズバイ、クロバイ、カクレミノなどを中層とする暖温帯性の常緑広葉樹林。
香川県下では、ここにだけしか成育していないカンザブロウノキがある。「菅生神社社叢」として、国の天然記念物に指定されている。
例祭は10月4日・5日。西讃地方では太鼓台の見られる最初の祭りとして有名だった。現在は10月第1日曜日に本祭りが行われる。年によっては9月にかかることもある。
「秋祭りは辻から」の伝統を引き継ぎ、宵宮では昼ごろから太鼓台が神社に集結し、「神相撲」「夜神楽」などが行われる。
本宮では、江戸時代の大名行列に由来する「奴行列」が登場。獅子や太鼓台などとともに、子供らが参道を練り歩き、時代絵巻を演出する。
3月には戦国時代の名残を残す古式ゆかしい「百々手祭り」が行われる。
境内社に、神武天皇神社・帯神社・高良神社・荒魂神社・塞之神社・若宮神社・荒魂神社・崖神社・五音殿神社・地神宮・山本宮などがある。
【ご利益】
厄災除け、安産・子育て、五穀豊穣、地域安全

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菅生神社(すがおじんじゃ)は、香川県三豊市山本町辻にある神社。近代社格では郷社。御朱印の有無は不明。
鎌倉時代の嘉禄2年(1226年)2月15日、菅生大神を鎮斎し、天福元年(1233年)8月13日、宇佐八幡大神を鎮祭して福生神社と称した。
一説に、天福元年3月15日、古川村鎮座の八幡宮を奉斎して福生神社と称したとも。
菅生大神は、瓊々杵尊・天種子命・天押雲命の3柱の総称。福生神は、品陀和気命・息長帯媛命・玉依比女命の3柱とされる。
天押雲命は天児屋根命の御子神で、瓊々杵命に従い天孫降臨した。天種子命は天押雲命の子で、初代神武天皇の東遷に付き従った。中臣氏・藤原氏の祖。
古来、菅生八幡宮・福生八幡宮と並称され、現在も山本の両社八幡宮ともいう。祠官は山本郷の社家として真野氏が世々奉仕し、神巫は古川村の高橋氏が相承する。
八幡神は宇佐を勧請したものだが、当地は荘園などを含め、石清水八幡宮との関係が深く、同宮の史料には「山本庄」のことが散見する。
刈田郡山本郷の池之尻・原・古川・辻・新田・中田井・河内の諸村の総鎮守として崇敬された。当地の領主高井氏に代々尊崇されたという。
江戸時代になると、武家からの目立った支援はなかったものの、当時からすでに村民合意の上での神社経営が進められ、村民の信仰の中心となった。
正徳2年(1712年)には二社の本殿を両社造りの一社とし、拝殿の改築も行い、氏子の取高に応じた浄財提供や労力奉仕がなされたという。
明治5年、郷社に列した。明治9年(1876年)に着工して明治11年(1878年)に竣工した現在の本殿工事も、江戸期以来の伝統的な氏子協力のもとで行われた。
明治12年(1879年)、現社号に改称した。明治40年(1907年)、神饌幣帛料供進神社に指定された。
昭和8年(1933年)に本殿葺替を行い、昭和15年(1940年)、境内整備事業が行われ、昭和31年(1956年)には幣殿・拝殿が改築された。
面積約3ヘクタールの当社社叢は、ツブラジイ、クスノキ、アラガシなどを上層とし、ミミズバイ、クロバイ、カクレミノなどを中層とする暖温帯性の常緑広葉樹林。
香川県下では、ここにだけしか成育していないカンザブロウノキがある。「菅生神社社叢」として、国の天然記念物に指定されている。
例祭は10月4日・5日。西讃地方では太鼓台の見られる最初の祭りとして有名だった。現在は10月第1日曜日に本祭りが行われる。年によっては9月にかかることもある。
「秋祭りは辻から」の伝統を引き継ぎ、宵宮では昼ごろから太鼓台が神社に集結し、「神相撲」「夜神楽」などが行われる。
本宮では、江戸時代の大名行列に由来する「奴行列」が登場。獅子や太鼓台などとともに、子供らが参道を練り歩き、時代絵巻を演出する。
3月には戦国時代の名残を残す古式ゆかしい「百々手祭り」が行われる。
境内社に、神武天皇神社・帯神社・高良神社・荒魂神社・塞之神社・若宮神社・荒魂神社・崖神社・五音殿神社・地神宮・山本宮などがある。
【ご利益】
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