弥生期の祭祀遺物など、江戸期に村民により復興された伊豆式内
姫宮神社(静岡県賀茂郡河津町笹原314)
[住所]静岡県賀茂郡河津町笹原314
[電話]0558-32-0800 - 杉桙別命神社

姫宮神社(ひめみやじんじゃ)は、静岡県賀茂郡河津町笹原にある神社。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「佐々原比咩命神社(伊豆国・賀茂郡)」に比定される式内社(小社)。近代社格では村社。

創建は不詳。古くから、佐々原比咩命(ささはらひめのみこと)を祀り、姫宮・比咩宮と呼ばれた。

旧社地は河津町笹原字比咩宮305で、現在は町立南小学校・姫宮幼稚園の敷地内。付近には姫宮遺跡がある。

姫宮遺跡からは、弥生時代から奈良、平安時代にかけての祭祀遺物などが出土しており、当社の創祀の古さを感じさせる。

『伊豆国神階帳』では「従四位上 さゝわら姫のみこ」と記されている。

社伝によれば、戦国時代の元亀年間(1570年-1573年)までは社領を有したが、天正年間(1573年-1592年)に没収されたという。

さらに、文禄5年(1596年)、図書という社人が古記録などを持ち去ってから衰退したという。

それでも、江戸時代になり、寛文4年(1664年)には河津全村の人々によって再興され、姫宮大明神・妃宮大明神と称された。

明治6年(1873年)に村社に列した。明治44年(1911年)に若宮八幡神社(大鷦鷯尊)と蔭山神社(蔭山明神)を合祀した。

昭和38年(1963年)に杉桙別命神社の本殿脇に遷座したが、平成14年(2002年)に再び返遷した。現在は、杉桙別命神社の兼務神社である。

本殿は正面・側面ともに一間の流造で、杮葺の屋根に千鳥破風、軒に唐破風を付ける。江戸時代後期の社殿である。

【ご利益】
良縁・縁結び、子宝・安産・子育て
姫宮神社(河津町) - 弥生期の祭祀遺物など、江戸期に村民により復興された伊豆式内
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