奴奈川姫の母?を祀る、室町期に黒姫山から麓に遷座、鵜川神社の里宮
黒姫神社(新潟県柏崎市高柳町岡野町586)
[住所]新潟県柏崎市高柳町岡野町586
[電話]-

黒姫神社(くろひめじんじゃ)は、新潟県柏崎市高柳町にある神社。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「鵜川神社(越後国・三島郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。

西にある標高890メートルの黒姫山にある鵜川神社を山宮とする、当社は里宮で、通称は黒姫宮。社伝によると、室町時代の応永2年(1395年)5月2日、山頂にあった鵜川神社を勧請して創建された。

当社というよりも、山頂の山宮が式内論社だが、山宮は現在小祠であり、当社が式内後継と考えられ、論社になっている。

山頂は雪深く10月から5月まで参拝することができなかったための遷座。同じような由緒は、野田の鵜川神社にも伝わる。

御祭神は、鵜川神社として水の神である罔象女命、黒姫山の山の神として、黒姫神を祀る。宮司は大倉家が代々担う。

黒姫神は奴奈川姫の母であるとする説がある。信濃に住んでいた黒姫神が、越の国の奴奈川彦に嫁ぎ、奴奈川姫を生んだという。

奴奈川姫は『古事記』に登場する重要なヒロインだが、その母(黒姫神)や、父(奴奈川彦)の名を記載がない。

奴奈川媛は、大己貴命の妃となり、建御名方命を生んだという話は広く伝わる。ちなみに、『古事記』には、奴奈川媛命と建御名方命の血縁は記されていない。

奴奈川彦命・黒姫命・奴奈川姫命・大己貴命・建御名方命はいずれも越から信濃にかけて、つまり信越の有力者だった、とする。

江戸時代の寛永4年(1707年)11月3日に瑞殿を造立し、天和検地には除地と記載された。天保3年(1833年)10月、3石7斗6升の社地、2反歩の除地。昭和46年(1971年)に屋根銅板葺とした。

なお、式内社「鵜川神社」の論社は他に、先の野田と、新道宮田町に鵜川神社がある。

いずれも黒姫山を水源とする鵜川沿いにあり、当初は鵜川自体を信仰する自然崇拝的なものが初源で、その後は水神など水を司る神が祀られたとの指摘もある。

当社の主祭神は完全な水神であり、現在に至るまで、上記条件と合致している。

なお、黒姫山周辺、市内の宮平・折居・清水谷・石黒・女谷、上越市大島区の岡・嶺など山麓各地に黒姫社が点在している。

【ご利益】
五穀豊穣、子宝・子育て、一族・子孫繁栄、リフレッシュ
黒姫神社(柏崎市) - 奴奈川姫の母?を祀る、黒姫山から麓に遷座、綾子舞を老杉の下で
【関連記事】
重要無形民俗文化財「綾子舞」 - 黒姫神社の祭礼に演じられる踊り、囃子舞、狂言
新潟県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、新潟県に鎮座している神社の一覧