都内でも有名なケヤキは源義家が苗を奉納、10月例祭で神輿渡御
[住所]東京都練馬区練馬4-1-2
[電話]03-3991-2888

白山神社(はくさんじんじゃ)は、東京都練馬区練馬にある神社。近代社格では村社。練馬白山神社とも。参拝すれば、御朱印を頂ける。

創建は不詳。御祭神は伊邪那美命。奈良時代には、武蔵国に乗潴駅が所在し、当社付近はその候補地の一つ。古くから開けていたことが分かる。

平安時代の永保3年(1083年)、源義家が後三年の役で奥州へ向かう際、戦勝を祈願してケヤキの苗を奉納したと伝えられている。

このケヤキが現存し、現在は国の天然記念物に指定されている。明治初期には6本残っていたが、近年は2本になっていた。

2本のケヤキとして有名だったが、1本は枯れて、平成28年(2016年)3月に撤去された。

明治期に2基の石碑が発掘され、一つは鎌倉時代の弘安4年(1281年)8月、もう一つは南北朝時代の延文元年(1356年)。

鎌倉時代になると、当地は関東武士が鎌倉に往来する途次として、村が形成されていたという。

江戸時代になり、寛政9年(1797年)、鳥居が建立され、文化3年(1806年)には水盤が、文政元年(1818年)には狛犬が、天保3年(1832年)には灯籠が造立された。

明治15年(1882年)には台座が3尺5寸の神輿が製造された。

例祭は10月9日。現在は10月第2日曜日に行われる。神輿の渡御が盛大に行われ、練馬の街中を練り歩く。

大祭などで演奏される、相模流で中間(ちゅうま)の祭囃子がある。江戸の里神楽の曲調を伝える。

「白山神社囃子」として、区登録無形民俗文化財。もともとは神楽囃子だったが、太平洋戦争などで消滅。現在は白山神社囃子連が昭和49年(1974年)に再興。付随芸能に寿獅子がある。

8月上旬には盆踊り大会がある。

当社は現在、沼袋氷川神社の兼務神社である。

【ご利益】
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白山神社(練馬区)
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