平安期の勧請、御神体の筥竪山・鉾立岩が等間隔で並ぶ遥拝所
蒲原神社(新潟県村上市碁石803)
[住所]新潟県村上市碁石803
[電話]-

蒲原神社(かんばらじんじゃ)は、新潟県村上市碁石にある神社。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「蒲原神社(越後国・磐船郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では無格社。

平安時代の仁和2年(886年)に勧請されたのが始まりだと伝わる。天照皇大神を祀り、大山津見命を配祀する。

社殿から直線上の海上には鉾立岩と呼ばれる奇岩がそそり立ち、その鉾立岩を御神体とする自然崇拝の祭祀場だったとされる。

その後、六社明神と称した。文政7年(1824年)の宮殿造営の際の棟札には「式内蒲原六社明神」、安政3年(1856年)の石鳥居再建の際の棟札には「延喜式内蒲原六社明神」とある。

明治3年(1870年)、周辺に鎮座していた、少彦名神社、素盞嗚雄神社、大己貴神社を合祀。

以上、月夜見尊正哉吾勝尊瓊瓊杵尊誉田別尊建御名方神素盞嗚尊大己貴命少彦名神大物主命稲倉魂神伊弉諾尊を合祀する。

当社と、筥竪八幡宮、鉾立岩は一直線に、そして等間隔に並んでいる。筥竪八幡宮も筥竪山と呼ばれる崖地を神域としている。

当社はこれらの聖地・御神体を遥拝する地という役目を担っていたと考えられる。筥竪八幡宮が式内社「蒲原神社」の論社。

また、『関川村史』では、関川村土沢の白山神社が式内社「蒲原神社」を合祀したという伝承を載せている。

例祭は10月5日。

【ご利益】
水難除け、海上安全、大漁満足、開運招福
蒲原神社(村上市) - 平安期の勧請、御神体の筥竪山・鉾立岩が等間隔で並ぶ遥拝所
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