高千穂町、鎌倉期創建、由緒あるイチョウ・逆杉・有馬杉、ケヤキも
[住所]宮崎県東臼杵郡高千穂町大字下野569
[電話]0982-73-1212

下野八幡大神社(しものはちまんだいじんじゃ)は、宮崎県東臼杵郡高千穂町にある神社。下野八幡宮などとも。御朱印の有無は不明。

社伝によると、鎌倉時代初期の建久3年(1192年)、岩戸山裏村(現 大字上岩戸)二ツ嶽で奉斎されていた「正八幡」を大神惟元がこの地に移したという。

御祭神は、玉依姫命品陀和気命息長足姫命

宝治2年(1248年)、高千穂太郎政信が境内を整え、社殿を建立したという。高千穂政信は他に、町内の熊野鳴瀧神社も創建している。

それに先立つこと1年前の宝治元年(1247年)、鶏足寺が寛信和尚により開山、盲僧寺で、天台宗八幡山無量院と号した。当社の別当寺となった。

参道左側にある樹齢800年の大銀杏は、寛信和尚が比叡山延暦寺鶏足院で修業した後、持ち帰り植樹したものと伝わる。

また、拝殿右側には、ケヤキの巨樹がある。やはり樹齢800年と伝わり、樹高は30メートルを超える。

以上「下野八幡宮のイチョウ」「下野八幡宮のケヤキ」として、それぞれ国の天然記念物に指定されている。みやざきの巨樹100選にも入選している。

参道入り口にある逆杉は、平家討伐のために椎葉へ向かう那須大八郎が必勝祈願して杉の穂を逆さに挿したと伝わる。当社の創建前のこと。

那須大八郎に関連して、椎葉村に椎葉厳島神社がある。

また、参道にある有馬杉は、島原の乱(1637年-1638年)に参加し、無事凱旋した延岡藩主有馬直純・康純親子が戦勝報告した際に手植えしたもの。

有馬杉の前には仁王像が安置されている。なお、この際、直純・康純親子は太刀一振(無名)も奉納しており、この太刀が現存している。

明治元年(1868年)、明治政府の神仏分離令により、鶏足寺は廃寺となった。今は民家になっているが、それが寺跡である。

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下野八幡大神社 - 高千穂町、鎌倉期創建、由緒あるイチョウ・逆杉・有馬杉、ケヤキも
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