源義経が植えさせたイブキ2本が現存、藤堂高虎が崇敬した宇和島総鎮守
[住所]愛媛県宇和島市伊吹町1068
[電話]0895-22-1282

伊吹八幡神社(いぶきはちまんじんじゃ)は、愛媛県宇和島市伊吹町にある神社。御朱印の有無は不明。

須賀川沿いに鎮座する当社の由緒は不詳な点も多いが、奈良時代の和銅5年(712年)、初めて祭祀が行われたという。

九州の宇佐八幡を勧請したもので、御祭神は、応神天皇神功皇后田心姫尊湍津姫尊市杵島姫尊宗像三女神)。

境内には、樹齢約800年と推定される2本のイブキがあり、源義経が伊予守補任の時(1185年)、社殿を造営し、家臣鈴木重家に命じて植えさせたものと伝わる。

イブキは拝殿前に2株あり、いずれも目の高さの胴回り5メートル程、高さ21メートル、枝張り76平方メートル。国の天然記念物に指定されている。

このイブキにより、伊吹八幡と親しまれ、町名もこの巨樹に基づく。双樹の長寿というイブキにあやかり、神前結婚式も人気。

安土桃山時代の天正15年(1587年)、戸田勝隆が入部した際、当社に参拝し、宇和郡の鎮守に定めたという。

江戸時代になり、慶長12年(1607年)、領主藤堂高虎が社殿を再興した。藤堂高虎が奉納した墨書銘が伝わる。

伊達氏入部後、当社は伊達家の祈願所となり、宝永元年(1704年)、宇和郡総鎮守となった。

元文3年(1738年)の神楽台本が伝わり、これが現在の「伊予神楽」となっている。国の重要無形民族文化財に指定されている。

社宝の「舞楽面」は県指定文化財。「牛若丸と弁慶の五条の橋」と「松に鷹」の絵馬は市指定文化財。

例祭は10月16日。牛鬼、四ツ太鼓、神輿など伝統的秋祭りが催される。春祭が4月16日、夏越祭が6月30日。

【ご利益】
厄災除け、事業成功、安産、リフレッシュ
伊吹八幡神社 - 源義経が植えさせたイブキ2本が現存、藤堂高虎が崇敬した宇和島総鎮守
【関連記事】
重要無形民俗文化財「伊予神楽」 - 200年前と同じように執行されている愛媛の神楽
国の天然記念物がある神社 - 数百年、数千年という単位で存在し続けている自然のパワー
愛媛県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、愛媛県に鎮座している神社の一覧