平安期に宇佐を勧請、モッコクが群生する社叢、祇園祭みこし行事
[住所]広島県竹原市忠海中町3-7-15
[電話]0846-26-0859

忠海八幡神社(ただのうみはちまんじんじゃ)は、広島県竹原市忠海にある神社。近代社格では村社。御朱印の有無は不明。

正式には八幡神社のみか。黒滝山の南麓に鎮座する。古くは「開発八幡宮」と称した。

平安時代の貞観18年(876年)、清和天皇の御代において、豊前宇佐八幡宮を勧請して創建されたと伝わる。

御祭神は、応神天皇神功皇后三女神

江戸時代後期の文化13年(1816年)、社殿が焼失。文政12年(1829年)、町年寄河田清左衛門など7名、大工棟梁西原儀蔵など29名によって再建された。

境内には総数約60本を数えるモッコクが群生し、その社叢は「忠海八幡神社社叢」として、国の天然記念物に指定されている。

モッコクは、アジアの暖地固有の常緑広葉樹だが、当社のものは目通り幹囲1.2メートルを越えるものが10本以上もある。

いずれも樹勢は旺盛で、樹高20-30メートルに達し,群落生態学上一つの単位として貴重なモッコクの群叢を形成している。

境内社に、郷土の賢人を祀った郷賢祀社(浦宗勝公・浅野長治公・平賀晋民先生・木島晩翠翁・池田快堂先生・田窪藤平翁・山根与三兵衛翁)がある。

このうち、池田快堂に関しては、別に社殿が設けられ祀られている。池田徳太郎のことで、清河八郎らと新撰組の基礎を築くが、袂を分かち維新志士として活躍した。

また、八坂神社・琴比良神社などがある。八坂神社には、忠海町祇園祭みこし行事が伝わる。独特な動きの神輿は、素戔嗚尊の凱旋の喜びを表したものとされる。

【ご利益】
厄災除け、安産、交通安全、リフレッシュ、厄災除け
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