篠山、鐘を盗まれたと思った神が追いかけて鎮座、モミの巨樹が天然記念物
[住所]兵庫県篠山市大山宮302
[電話]079-552-6907
追手神社(おってじんじゃ)は、兵庫県篠山市大山宮にある神社。大山村六社大明神の一つとされる。御朱印の有無は不明。
かつて、山陰道は亀岡より篠山を通り、鐘ヶ坂の峠を越えて氷上へと下っていた。
篠山西方は現在の国道176号線とほぼ重なっているが、大山あたりでは旧街道が国道と平行する形で残っていて、今も生活道として機能している。
古い街道だっただけに街道沿いの大山には式内社の神田神社、大山宮に当社、そして追入宿として賑わった追入には追入神社が鎮座している。
創建年代は不詳。大山荘との関係などから平安時代には存在していたとされ、大山宮の地名の由来となった神社。
御祭神は追手大明神で、大山祇命と同一視される。
昔、某所の鐘を盗んで逃げる神が大山を通り過ぎた。それを自分のところの鐘が盗まれたと思った神が追いかけてきた。
鐘ヶ坂の手前で日が暮れてしまったため、神は仮眠をとったところが寝入ってしまい、 トリの鳴く声で目を覚ました。
これでは、もう追いかけても無理と思った神はそこに鎮座し、追ってきた神ということから現社号となった。
一方、逃げた神は山の上で一服し、月が出たのを幸いに峠を下って行こうとした。
ところが、近くにあったシイの実がはじけて目に当たり、あまりの痛さに鐘を置いたまま峠を下ったところで鎮座した。現在の小倉の刈野神社である。
例祭は10月8日。大山上の氏神である味淵神社の御輿が渡御する。
境内に聳えるモミの木は、樹高34メートル、 幹周8.3メートルという日本一のもので、「千年モミ」と呼ばれ、「追手神社のモミ」として、国の天然記念物に指定されている。
また、 推定樹齢350年という「夫婦イチョウ」の木は、樹高30メートル、幹周3.8メートルの大木で、夫婦円満のイチョウとして親しまれている。
秋のイチョウの黄葉は見事なもので、散り敷いた葉は境内が黄色の絨毯を敷き詰められたかのような素晴らしい景観を作り出す。
また、ずっとムクノキとされていたが、近年エゾエノキとされた巨樹もある。幹周4.9メートル、樹高30メートル。
界隈は追手大明神の伝説のほかにも、神社すぐ北側に和泉式部が子供と別れたという 「別れ路の橋」、多紀と氷上を隔てる金山の山上には大江山の鬼が架けたという「鬼の架橋」、 明智光秀が築いた山城址が残っている。
【ご利益】
木と山の神、地域安全、地域振興、五穀豊穣
【関連記事】
・国の天然記念物がある神社 - 数百年、数千年という単位で存在し続けている自然のパワー
・兵庫県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、兵庫県に鎮座している神社の一覧
[電話]079-552-6907
追手神社(おってじんじゃ)は、兵庫県篠山市大山宮にある神社。大山村六社大明神の一つとされる。御朱印の有無は不明。
かつて、山陰道は亀岡より篠山を通り、鐘ヶ坂の峠を越えて氷上へと下っていた。
篠山西方は現在の国道176号線とほぼ重なっているが、大山あたりでは旧街道が国道と平行する形で残っていて、今も生活道として機能している。
古い街道だっただけに街道沿いの大山には式内社の神田神社、大山宮に当社、そして追入宿として賑わった追入には追入神社が鎮座している。
創建年代は不詳。大山荘との関係などから平安時代には存在していたとされ、大山宮の地名の由来となった神社。
御祭神は追手大明神で、大山祇命と同一視される。
昔、某所の鐘を盗んで逃げる神が大山を通り過ぎた。それを自分のところの鐘が盗まれたと思った神が追いかけてきた。
鐘ヶ坂の手前で日が暮れてしまったため、神は仮眠をとったところが寝入ってしまい、 トリの鳴く声で目を覚ました。
これでは、もう追いかけても無理と思った神はそこに鎮座し、追ってきた神ということから現社号となった。
一方、逃げた神は山の上で一服し、月が出たのを幸いに峠を下って行こうとした。
ところが、近くにあったシイの実がはじけて目に当たり、あまりの痛さに鐘を置いたまま峠を下ったところで鎮座した。現在の小倉の刈野神社である。
例祭は10月8日。大山上の氏神である味淵神社の御輿が渡御する。
境内に聳えるモミの木は、樹高34メートル、 幹周8.3メートルという日本一のもので、「千年モミ」と呼ばれ、「追手神社のモミ」として、国の天然記念物に指定されている。
また、 推定樹齢350年という「夫婦イチョウ」の木は、樹高30メートル、幹周3.8メートルの大木で、夫婦円満のイチョウとして親しまれている。
秋のイチョウの黄葉は見事なもので、散り敷いた葉は境内が黄色の絨毯を敷き詰められたかのような素晴らしい景観を作り出す。
また、ずっとムクノキとされていたが、近年エゾエノキとされた巨樹もある。幹周4.9メートル、樹高30メートル。
界隈は追手大明神の伝説のほかにも、神社すぐ北側に和泉式部が子供と別れたという 「別れ路の橋」、多紀と氷上を隔てる金山の山上には大江山の鬼が架けたという「鬼の架橋」、 明智光秀が築いた山城址が残っている。
【ご利益】
木と山の神、地域安全、地域振興、五穀豊穣
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