美濃高田明神の候補、ハナノキとヒトツバタゴが天然記念物
白山神社(岐阜県土岐市泉中窯町1-38)
[住所]岐阜県土岐市泉中窯町1-38
[電話]0572-55-3771

白山神社(はくさんじんじゃ)は、岐阜県土岐市泉中窯町にある神社。近代社格では村社。戦後は金幣社に指定されている。御朱印の有無は不明。

大富の地はその昔、高田勅使田(たかだてしでん)と言われ、朝廷直轄の地だった。

『美濃国神名帳』によれば、同地の守護神として高田明神が祀られていたとされる。

清和源氏の直系である土岐頼貞は、美濃守護の任を受け、当社の近くの大富館に居住して近在を統治した。

そのため、一族の氏神として高田明神を厚く信仰した。その後、頼貞の子孫も代々手厚く祭祀した。

しかし、戦国時代の1574年(天正2年)、武田勝頼の軍により焼失させられた。

なお、高田明神は他に、市内泉町の稲荷神社、多治見市の高田神社という説がある。

当社は、江戸時代になり、1687年(貞享3年)、加賀の白山比咩神社の御祭神を勧請して、現在地に造営された。

主祭神は菊理姫命、副祭神は伊弉諾命伊弉冉命

その後、神仏習合により玉林山竜泉寺が併設され、享保5年(1720年)には大鳥居も建立され、諸願成就、縁結びの神として村人に崇敬された。

現在の社殿は、昭和5年(1930年)に改築された。その後、大富区内に奉斎されていた稲荷神社、日神子神社なども境内社として合祀した。

明治6年(1873年)に村社となり、戦後の昭和35年(1960年)には銀幣社、次いで昭和41年(1966年)には金幣社に昇格した。

昭和38年(1963年)には結婚式場として神泉殿が併設された。

末社に、金比羅大権現・大富天満宮・出雲大社・稲荷神社・日神子社・御嶽神社・明妙見社・秋葉神社・山神・神明神社・氏神様・三宝荒神・水天明王・大鍬神社・内内神社がある。

境内には樹齢1000年といわれるハナノキがある。老化が甚だしく、幹の内部の大半は朽ち果て、皮のみで生きている状態。

この老木の根元横に倒壊している幹から、2本の若木が蘇生している。ハナノキは分布区域が極めて狭く、当社のこの巨木は自生の状態をそのまま伝えている貴重な事例。

ハナノキの北側に、目通り直径30センチ3本と、その北側に目通り直径13センチ4本株立ち、そしてハナノキの南側に目通り直径25センチ1本のヒトツバタゴが自生している。

5月から6月にかけて、新緑の樹上に純白の雪が降り積もったように花が咲く。別名「ナンジャモン ジャ」「アンニャモンニャ」。

「白山神社のハナノキおよびヒトツバタゴ」として、国の天然記念物に指定されている。

他に、大狛犬が市指定の文化財になっている。

【ご利益】
夫婦和合、家内安全、子宝・安産、問題解決
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