長野市泉平、素戔嗚尊が差した木の杖が成長した樹齢1200年以上の神代桜
[住所]長野県長野市泉平素桜513
[電話]026-224-5042

素桜神社(すざくらじんじゃ)は、長野県長野市泉平にある神社。御朱印の有無は不明。

芋井地区泉平集落の中ほど、西方に位置し、裾花渓谷の上部、西南方向を向いた斜面の小さな台地に鎮座する。

山中にありながらも、北側の山を背にしており、風当たりは少ない。何よりも、国の天然記念物「素桜神社の神代桜」で有名。

神社の名称について、古代、神々が各国に賜り育てるよう命じた桜のうち、この芋井の桜だけが生き残ったので、「神様から戴いた最初の桜」として「素桜」(もとはな)と呼んだ。

あるいは、桜の精が「この桜は日本の桜の一番素(もと)になる桜だから『素桜』と呼ぶ」と語ったという言い伝えがある。

このサクラは、エドヒガン(アズマヒガン)の巨樹で、根回り約9メートル、目通り周囲11.3メートルで、推定樹齢は約1200年。

下方より3本の枝幹が分かれており、根元からの枝張は、東に約5.35メートル、西に5.3メートル、南に6.6メートル、北に5.3メートル。

伝承では、素戔嗚尊が当地で休んだ時、手にしていた桜の木の杖を池辺に差したところ、それが大きく成長したものとされる。

先に天然記念物に指定されていた山高神代桜(山梨県北杜市)や淡墨桜(岐阜県本巣市)、伊佐沢の久保桜(山形県長井市)とは同種にして、これらに匹敵する巨樹。

大正時代の風害で南側の幹が損傷し、残る2本の幹も支柱を必要とするほど衰弱していたため、平成4年(1992年)から樹木医を招き、若返りを図っている。

観世清廉の謡曲『素桜』のモデルで、中島千波の絵画に『素桜神社の神代桜』がある。

【ご利益】
リフレッシュ、健康長寿、厄災除け
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