日本初のラブストーリー、因幡の白兎を祀る、愛を誓う「起請文」や結び石
[住所]鳥取県鳥取市白兎592
[電話]0857-59-0047

白兎神社(はくとじんじゃ)は、鳥取県鳥取市白兎にある神社。近代社格では村社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

白兔神を主祭神とし、保食神を配祀する。白兔神は『古事記』にも記載される因幡の白兎のことで、その説話の内容から皮膚病に霊験のある神として崇敬されている。

また、大国主神八上姫神との婚姻を取り持ったことから、特定の人との縁結びの神として、かなわぬ恋をかなえ、特定の人との親交をより深めると信仰される。

さらに、遠国の人もこの兎に願えば早く国に帰れるという。また医療の神でもある。

創建の由緒は不詳である。かつては兎の宮、大兎大明神、白兔大明神とも呼ばれた。

戦乱で焼失し、鹿野城主だった亀井茲矩により慶長年間(1596年-1615年)に再興された。

戦乱焼失後、白兎神の御神体は現白兎神社の南方10キロの山上に位置する松上神社に遷座していたという。

現在の本殿は明治時代の再建。鎮座地は身干山と呼ばれる丘で、因幡の白兎が身を乾かした山と伝えられる。

本殿の土台には28弁の菊の紋章が彫刻された菊座石が使われており、当社の創建に皇室の何らかの関わりがあるのではないかと指摘される。

境内には、白兎が体を洗った御身洗池がある。御身洗池は旱天・豪雨の時でも水位の増減がないとされ、「不増不減の池」とも呼ばれている。

海風の直接の影響を受ける北側斜面にクロマツ林、その他の高地にクロキのかなり混じるスダジイ・モチノキ林、不増不滅の池周辺の低地にタブノキ林などの暖地性樹木が群生している。

スダジイやモチノキには幼樹や稚樹も多く見られ、自然の状態がよく保全されており、「白兎神社樹叢」として、国の天然記念物に指定されている。

境内ではないが、兎が体を洗ったと言う池ガマ、近くには国道9号を挟んで白兎海岸が広がり、沖には白兎がいたとされる淤岐島(隠岐の島)がある。

現在、神社鳥居の横に道の駅「神話の里 白うさぎ」があり、観光客で賑わっている。

なお、当社の他、内陸山間部の八頭町、福本・池田・土師百井に三つの白兎神社が祀られていた。現在は、大正時代に同町宮谷の賀茂神社に合祀されている。

また、現在の鳥取・兵庫県境、氷ノ越えには因幡堂があり、そこには大兎大明神が祀られていた。現在は、新温泉町に移転しており、不詳とされる。

当社御祭神と、天照大神伝承、それに関連すると思われる瀬織津姫祭祀などの研究が注目されている。

日本で初めてのラブストーリーの地、その発祥地「白兎」として、平成22年(2010年)に「恋人の聖地」に認定され、パワースポットとしても人気。

恋人の聖地で、愛を誓う「白兎起請文」が用意され、当社に奉納できる。また、社務所では結び石などの縁起物が用意されている。

【ご利益】
良縁・縁結び、子宝・子育て、皮膚病・病気平癒
白兎神社 - 日本初のラブストーリー、因幡の白兎を祀る、愛を誓う「起請文」や結び石
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