飛鳥朝に勧請された一郷一社の三島宮、式内姫坂社の旧地か
三島神社(愛媛県今治市町谷楠谷甲502・乙7)
[住所]愛媛県今治市町谷
[電話]-

三島神社(みしまじんじゃ)は、愛媛県今治市町谷にある神社。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 南海道神 伊予国 越智郡「姫坂神社」に比定される式内社(名神大社)の論社。ただし、『延喜式』臨時祭「名神祭」には掲載されていない。

また、この名神大社は、誤記の可能性が指摘されている。近代社格では村社。

飛鳥時代末期、元明天皇(在位:707年-715年)の時代、国司越智玉純が、伊予94郷の一郷一社の三島宮として勧請したのが始まり。

御祭神は大山祇命で、一般には、楠谷神社と呼ばれていた。

『愛媛県神社誌』によれば、明治41年(1908年)、境内社の姫坂神社を合祀。昭和21年(1946年)に元の社地へ復社。昭和44年(1969年)に再度合祀したという。

この市杵嶋比売命を祀る姫坂神社が式内論社。当社の境内社であり、また現在は合祀されていることになる。

当社境内には、姫坂神社のものと思われる社殿も残り、境内入口には当社名の他、姫坂神社の社号標が並ぶ。

この姫坂神社の創祀は不明だが、一説には、今治市宮下町の姫坂神社の旧地であるという。当社境内に「姫坂社奉遷」の石標がある。

境内社は他にいくつかあるが、一般的に大己貴神社・山神社・秋山明神社とされ、姫坂神社は現在含まれない。やはり、本殿に合祀されているか。

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