サツマイモを薩摩に定着、餓死者を減少させた前田利右衛門、日テレに分祀
徳光神社(鹿児島県指宿市山川岡児ケ水396)
[住所]鹿児島県指宿市山川岡児ケ水396
[電話]0993-35-0811

徳光神社(とっこうじんじゃ)は、鹿児島県指宿市山川にある神社。「からいも神社」と呼ばれる。近代社格では村社。御朱印の有無は不明。

江戸時代中期の宝永2年(1705年)、この地の商人である前田利右衛門は琉球でサツマイモが栽培され、荒れ地でも育っているのを見て、薩摩にこの芋を栽培させることを考えた。

前田利右衛門が苗を持ち帰り、人々に栽培法を普及させた。このため、飢饉でもこの地域の人が餓死することは少なくなったという。

しかし後に、前田利右衛門は琉球に渡る時に遭難して死亡した。その供養のために村人が持ち寄ったお金で供養堂を建てたのが起源とされる。

明治2年(1869年)に廃仏毀釈を逃れるためには寺から神社に変わった。御祭神は、玉蔓大御食持命。前田利右衛門の霊号である。

昭和63年(1988年)に、当時日本テレビのアナウンサーであった徳光和夫の姓が同じ字という縁から、当社を日本テレビ社屋屋上に勧請した。

徳光自身は前田利右衛門とも指宿とも関係はない。

例祭は10月18日で、地区民がサツマイモを持ち寄り、品評会を催す。旧暦7月5日が命日祭。

【ご利益】
五穀豊穣、病魔退散
徳光神社 - サツマイモを薩摩に定着、餓死者を減少させた前田利右衛門、日テレに分祀
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