相模三鶴八幡の一つ、北条政子の安産祈願、4月例祭は神輿渡御
[住所]神奈川県秦野市尾尻420
[電話]0463-81-1122 - 御嶽神社

尾尻八幡神社(おじりはちまんじんじゃ)は、神奈川県秦野市尾尻にある神社。近代社格では村社。正式には単に八幡神社。御朱印の有無は不明。

創立年代は不詳。御祭神は、誉田別之命

往時は八幡宮と称えられ、平安時代の延久年間(1069年-1074年)、現在地の鶴疇山(つるとしやま)に祭祀され、尾尻、大竹、砂口三村の鎮守だった。

御神体は馬乗の像で、本地三尊弥陀が鉄鏡に鋳出され、その傍らには鎌倉時代の建保3年(1216年)9月16日の銘がある。

鎌倉将軍の尊崇篤く、相模三鶴八幡の一つとされ、源頼朝の妻である北条政子が安産の祈願所としたという。

相模三鶴八幡は不詳だが、県内で名前に「鶴」の入る有力八幡宮といえば、鎌倉市の鶴岡八幡宮はもちろん、あとは茅ヶ崎市の鶴嶺八幡宮か。

南北朝時代の観応3年(1352年)、足利尊氏が鶴岡八幡宮の修理料を寄進した際に、当社地の記録も一緒に残る。

天正19年(1591年)11月、社領3石6斗の御朱印を賜い、徳川家康が当社に参拝して、当社殿で休息したという。

明治5年(1872年)5月22日、大竹・尾尻両村の協議がまとまり、大竹村は新たに嶽神社の氏子として独立、当社は尾尻村の総鎮守となった。

明治6年(1873年)、現社号に改称して、村社に列した。

例祭は4月21日で、例大祭。神輿渡御がある。

境内には、南はだの村七福神めぐりの「親子鶴の親鶴」が設置されている。

現在は、秦野市平沢の御嶽神社の兼務神社である。

【ご利益】
厄災除け、安産、武運長久・勝運
尾尻八幡神社(秦野市) - 相模三鶴八幡の一つ、北条政子の安産祈願、4月例祭は神輿渡御
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