栗原の鎮守である王子権現社、かつては樹齢700年以上の大スギも
栗原神社(神奈川県座間市栗原中央4-4-14)
[住所]神奈川県座間市栗原中央4-4-14
[電話]046-255-4960

栗原神社(くりはらじんじゃ)は、神奈川県座間市栗原にある神社。近代社格では村社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

中栗原の豪農・大矢家の先祖が戦国時代の天正元年(1573年)に王子大権現を勧請して祀ったのが始まりとされる。

以来、王子権現社として地域の信仰を集めてた。江戸時代中期の宝永3年(1706年)に再建の記録がある。

明治6年(1873年)に地域の絹張社・握財社・山王社・若宮社・龍蔵社が合祀され、栗原地区の総鎮守となり、現社号に改称した。

御祭神は、豊受大神天御柱命稚日留女命・道反大神・国御柱命。

天御柱命は、国御柱命とともに大和国龍田大社の御祭神。道反大神は珍しいが、『古事記』に道返之大神として登場する(『古事記』該当部分)。

王子大権現は八王子権現とされるが、当社には八王子の要素が見られない。あるいは、道反大神とも関係が深い伊弉諾命伊弉冉命を祀る王子神社との関わりだろうか。

江戸時代からこの地域には祭囃子として下町囃子が伝えられていたが、明治35年(1902年)頃になって栗原地区に現在の綾瀬市早川から新たな祭囃子が導入された。

これは現在まで伝わって、毎年9月の例祭で披露されており、市の重要文化財に指定されている。9月上旬土曜日の例祭では、カラオケ大会や、出店もある。

昭和42年(1967年)に伐採されたスギの御神木が、樹齢700年以上だったとされ、創祀はもっとさかのぼる可能性があるという。

境内にあるシラカシも、樹齢500年前後と言われる大木で、昭和53年(1978年)に市の天然記念物に指定されている。

平成25年(2013年)3月7日未明、放火によって社務所や神楽殿が全焼し、神社の由来を記した古文書『栗原寺社村鏡』の写本なども焼失した。

犯人は後に、キャンプ座間内のアメリカンスクールに通っていた在日米陸軍軍属の少年であることが判明、当社と氏子たちは、国と米軍に補償を求めている。

【ご利益】
五穀豊穣、風の神、方除け、厄災除け、家内安全
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栗原神社(座間市)の御朱印