奈良初期創建の「羽州一の宮大明神」、米沢城の南が氏子地域
一宮神社(山形県米沢市城南2-3-38)
[住所]山形県米沢市城南2-3-38
[電話]0238-23-2996

一宮神社(いちのみやじんじゃ)は、山形県米沢市城南にある神社。近代社格では郷社。一の宮神社、米沢一宮神社とも。御朱印の有無は不明。

奈良時代初期の和銅5年(712年)の創建と伝わる。当初は陸奥国置賜郡長井荘谷地郷に鎮座したという。御祭神は、大己貴神少彦名神

往古は出羽一の宮大明神と崇拝され、江戸時代初期の寛永15年(1638年)、出羽米沢藩2代藩主上杉定勝の時代に「羽州一の宮大明神」と記載されたという。

宝永元年(1704年)、「正一位一の宮大明神」となり、置賜郡の総鎮守として勅許された。米沢四大神社の一つ、だというが、他の三社は不明。

ちなみに、出羽国一宮は通常、鳥海山大物忌神社とされる。置賜郡の総鎮守ということから考えて、当社は実質的には郡の一宮だったのかもしれない。

明和年間(1764年-1771年)、米沢城を境として、北の住民は白子神社、南の住民は当社の氏子とする取り決めがなされ、現在もこれが続いている。

明治20年(1887年)4月27日、隣接していた民家の火災により社殿を延焼したが、御神体は無事だった。翌年再建されたのが現在の社殿である。

昭和3年(1928年)11月7日、幣帛料供進神社に指定された。郷社に列した時期は不明だが、社標には「郷社」と記されている。

例祭は7月19日。前日の18日が前夜祭で、「子供祭り」を行っている。10月1日は秋季大祭で、山形名物「芋煮」が提供され、各種催しが行われる。

12月30日にいわゆるどんど焼きの焼収祭が行われる。「甘酒」の振る舞いがある。3月下旬に鎮火祭がある。

【ご利益】
安産、商売繁昌、交通安全、地鎮祭、家内安全(公式HP
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