後村上天皇や南朝中心を祀る、戦後に城址で創建した市で最も新しい神社
［住所］宮城県多賀城市市川字大畑
［電話］-
多賀城神社（たがじょうじんじゃ）は、宮城県多賀城市市川にある神社。御朱印の有無は不明。
多賀城は古代に陸奥国の国府が置かれ、中世の国府はそこから移って南西の岩切にあった。
そこに南北朝時代に北畠顕家が後醍醐天皇の皇子義良親王（後の後村上天皇）を奉じて下向し、南朝の拠点とした。
この史実にちなみ、明治時代に地元有志を中心に多賀城政庁跡に「多賀城神宮」の創建が提案された。
明治末には大槻文彦が多賀城を調査・研究し、南北朝時代の多賀国府も今いう多賀城政庁の位置にあるという説を唱えていた。
昭和10年（1935年）4月、多賀城政庁正殿跡の北西に多賀城村史蹟名勝保存会の手で「後村上天皇御坐之処」の碑が建立された。
これと同時に御霊祭を挙行したことが契機となり、神社創建の機運が盛り上がった。しかし、太平洋戦争の勃発などで計画は頓挫。
戦後の昭和27年（1952年）4月、国から払い下げられた旧海軍工廠内の奉安殿を本殿として、多賀城政庁跡の北東の一角に鎮座して現社号を称した。
市内には多賀神社を称する神社が高崎や市川にあり、式内社「多賀神社」の論社に、陸奥総社宮や浮島神社があるが、当社はこれらの神社とは関係ない。
市内で最も新しい神社であり、御祭神は、北畠親房・北畠顕家・伊達行朝・結城宗広ら南朝の忠臣である。
昭和28年（1953年）5月6日に例祭を挙行。昭和48年（1973年）、多賀城政庁跡区域の史跡公園としての環境整備に伴い、古代、多賀城鎮護の八幡社跡と伝えられる現在地に遷宮した。
なお、多賀城鎮護の八幡社は現在、浮島神社の境内社となっている。
【ご利益】
諸願成就、地域振興、地域安全
【関連記事】
・宮城県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、宮城県に鎮座している神社の一覧
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多賀城神社（たがじょうじんじゃ）は、宮城県多賀城市市川にある神社。御朱印の有無は不明。
多賀城は古代に陸奥国の国府が置かれ、中世の国府はそこから移って南西の岩切にあった。
そこに南北朝時代に北畠顕家が後醍醐天皇の皇子義良親王（後の後村上天皇）を奉じて下向し、南朝の拠点とした。
この史実にちなみ、明治時代に地元有志を中心に多賀城政庁跡に「多賀城神宮」の創建が提案された。
明治末には大槻文彦が多賀城を調査・研究し、南北朝時代の多賀国府も今いう多賀城政庁の位置にあるという説を唱えていた。
昭和10年（1935年）4月、多賀城政庁正殿跡の北西に多賀城村史蹟名勝保存会の手で「後村上天皇御坐之処」の碑が建立された。
これと同時に御霊祭を挙行したことが契機となり、神社創建の機運が盛り上がった。しかし、太平洋戦争の勃発などで計画は頓挫。
戦後の昭和27年（1952年）4月、国から払い下げられた旧海軍工廠内の奉安殿を本殿として、多賀城政庁跡の北東の一角に鎮座して現社号を称した。
市内には多賀神社を称する神社が高崎や市川にあり、式内社「多賀神社」の論社に、陸奥総社宮や浮島神社があるが、当社はこれらの神社とは関係ない。
市内で最も新しい神社であり、御祭神は、北畠親房・北畠顕家・伊達行朝・結城宗広ら南朝の忠臣である。
昭和28年（1953年）5月6日に例祭を挙行。昭和48年（1973年）、多賀城政庁跡区域の史跡公園としての環境整備に伴い、古代、多賀城鎮護の八幡社跡と伝えられる現在地に遷宮した。
なお、多賀城鎮護の八幡社は現在、浮島神社の境内社となっている。
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コメント
コメント一覧 (1)
その根拠は天平九年四月廿五日[続紀] を御覧ください。天平九年（７３７年）に多賀柵に大野東人が行き鎮（軍隊をおいた）、後年、城郭を築く計画を天皇に奏上している。ゆえに、多賀城が造作されたのは７３７年より後である。天皇が大野東人の賊地における振る舞いを称賛し記録させた文書である。按察使鎭守將軍藤原惠美朝臣朝獦ともあろう人が大野東人の功績を間違え多賀城碑を作ったとは考え難い。多賀城碑は、他にも誤りが多く事実を記録した記念碑とは言い難い代物である。７３７年の時点でさえ多賀柵は賊地の中の柵である。多賀に権（仮）郡が置かれたのは７８５年である。そもそも、陸奥国は石城・石背に分割、すぐに停止され陸奥国となった。多賀は陸奥国の外の賊地であり、国府が置かれる筈がない。吾妻鑑文治五年の条に多賀国府とあるが、多賀域の発掘調査で該当時代以前に多賀城が廃絶された事が確認されている。吾妻鑑の文治五年の奥州征伐の記事は虚構と考えられる。阿津賀志山付近の地形と整合しない、平泉遺跡で焼け残りの掘っ建て柱は腐り難いにもかかわら出土しない、にもかかわらず、折敷と呼ばれる木製品の破片が腐らずに出土する。