秋田八峰町、円仁の開基、8月に神輿が滝壺の中を練り歩くみこしの滝あび
[住所]秋田県山本郡八峰町八森字館10
[電話]0185-77-3056

白瀑神社(しらたきじんじゃ)は、秋田県山本郡八峰町八森にある神社。近代社格では郷社。社殿の裏手に高さ17メートルの白瀑がある。御朱印の有無は不明。

慈覚大師円仁の開基で、平安時代の仁寿3年(853年)、当社に詣でて不動尊を彫刻し、瀑の北方の岩の上に安置し、国土安全を祈願したとされる。

滝の下の清浄さ、山色冷澄なるを感じて参籠し、かかる瀑水は世に比類ない霊地としたという。八森町の曹洞宗の寺院である松源院の起源と同じくすると伝えられる。

菅江真澄によれば、昔は川堂村といって、宝塔寺という寺があったが、天慶7年(944年)8月の大地震で倒れ、塔も村の住居も埋没した。

そこで、村を温泉村に移し、そこに八つの森があったので八森という村名にしたという。

また、昔は多くの堂があったが、地震後に地蔵菩薩は土の中から掘り出されたが、観世音菩薩は水底に失われたという。

その後、秋田城之介や佐竹氏の寄進があった。もとは不動社と呼ばれていたが、明治になり、現社号に改称、明治5年(1872年)に郷社に列した。

また、明治43年(1910年)には旧八森町の30社が当社に合祀された。

御祭神は、火産霊神埴山姫神天照皇大神・大山積姪子神・建速須佐之男命。大山積姪子神は珍しい神名だが、大山積神そのものか、その御子神としての木花之佐久夜毘売か。

例祭は8月1日で、みこし祭り。朝7時に当番町の男衆たちが白装束で神輿をかつぎ、町内を練り歩いた後、正午過ぎに裏手の白瀑の滝壺に入る。

そこでも神輿を練る。神輿が滝に入るのは全国でも珍しいとされる。みこしの滝あび、みこしの滝浴びとも。

境内には八幡神社・菅原神社・唐松神社がある。八幡神社は本館城の城主だったが八森本館一揆によって殺された武田重左衛門を祀ったもの。

【ご利益】
病気平癒、健康長寿、身体壮健、厄災除け、開運招福
白瀑神社 - 秋田八峰町、円仁の開基、8月に神輿が滝壺の中を練り歩くみこしの滝あび
【関連記事】
秋田県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、秋田県に鎮座している神社の一覧