仙台藩亘理からの入植者が伊達成実を奉斎、境内に明治築造の琴似屯田兵屋
[住所]北海道札幌市西区琴似1条7-1-30
[電話]011-621-5544

琴似神社(ことにじんじゃ)は、北海道札幌市西区琴似にある神社。近代社格では郷社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

琴似に屯田兵が入植した時に創祀。一部の兵士の出身地であった仙台藩亘理伊達氏の祖伊達成実を武早智雄神として御祭神とした。

宮城県亘理郡亘理町の亘理神社からの勧請と伝わる。

日登寺の境内に祠を造って祀っていた。その後、斎藤繁三郎氏から寄進された琴似中学校の西側の水上通りに置かれた。

明治3年(1870年)のこととされる。この時、有珠に入植していた第14代亘理領主伊達邦成から刀や陣羽織・直筆の掛け軸などが奉納され、社宝となった。

明治8年(1875年)、武早神社として正式に創建される。明治30年(1897年)に現社号に改称した。

明治44年(1911年)、国土開拓の神・大国主大神を札幌神社(現 北海道神宮)から御分霊を奉遷した。

大正4年(1915年)に村社に列し、現在地に移転。昭和19年(1944年)には郷社に昇格した。

昭和43年(1968年)に、伊勢の神宮(伊勢神宮)から皇大神宮(内宮)の天照大御神と、豊受大神宮(外宮)の豊受大神の御分霊を合祀した。

平成6年(1994年)、会津藩藩祖保科正之公の合祀が許可された。

例祭は9月4日。明治時代には出店、芝居、蓄音機が出る年一度の祭りとして、村人総出の楽しみだったという。現在も万度祓(ふれ太鼓)巡行、神輿渡御などが行われる。

境内には、明治8年(1875年)に屯田兵の佐藤喜一郎に支給された家屋を、昭和39年(1964年)に移築した、道指定有形文化財である琴似屯田兵屋や、忠魂碑・「琴似屯田授産場址」碑などがある。

境内社に、安全神社(天御中主大神)、報徳神社(大国魂神)、御門山琴似天満宮(菅原大神)がある。

なお、市北区新琴似に新琴似神社があるが、当社とは別の神社で、特別なつながりはないものと思われる。

【ご利益】
事業成功、仕事運、地域振興、地域安全、家内安全
琴似神社 - 仙台藩亘理からの入植者が伊達成実を奉斎、境内に明治築造の琴似屯田兵屋
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琴似神社の御朱印