高松市最古の神社「古天神」、高松城の鎮守神となって「北向天神」に
華下天満宮(香川県高松市百間町3-8)
[住所]香川県高松市百間町3-8
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華下天満宮(はなしたてんまんぐう)は、香川県高松市百間町にある神社。菅原道真を祀る天神・天満宮の一つ。御朱印の有無は不明。

高松市内で最も古い神社で、市内の中野天満神社が江戸期を通じて急膨張して「大天神」と呼ばれたのに対して、「古天神」と呼ばれる。

平安時代の延喜3年(903年)2月に道真が没すると、これを聞いた地元住民によって現在地から少し東に当社が建立された。

仁和2(886)年4月、道真が国司として讃岐に赴任した際、最初に上陸したのがこの周辺だとされている。御神体が道真の自画像「華下神像」であるため、社名が定着した。

その後、生駒親正の高松城築城にあたって現在地に遷座した。当社を城の鎮守神としたため、高松城のある北方を向くことになった。

このため、神社としては珍しく社殿が北向きで、「北向天神」とも呼ばれ、高松市出身の作家・菊池寛は、この知識の有無で同郷か否かを確かめたと伝わる。

その後、讃岐高松藩3代藩主松平頼豊の時代になると当社は大きく拡張され、最盛期には345坪(1138平米)あまりの社地を有していた。

それでも、後から創建されたと考えられる中野天満神社の3分の1ほどの規模にとどまった。

昭和20年(1945年)7月4日の米軍による無差別絨毯爆撃「高松空襲」によって当社の社殿など建築物は一切が失われた。

戦後まもなく社地の敷地内を闇市のバラックが占めるようになり、それがそのまま酒場や飲食店に変わったため、戦前の社地はほとんどが失われた。

現在、市中心部の片原町商店街に位置し、商店街から社殿へ至る参道は小路になっていて、飲食店などが軒を連ねている。

表参道の入口は片原町で、実際に当社は片原町の天神さんとも呼ばれるが、所在地は百間町。例祭は9月25日。

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