平安期に河内を勧請、10月に巨大な槍を投げ渡す投げ奴
[住所]香川県東かがわ市引田2873-1
[電話]-
誉田八幡神社(ほんだはちまんじんじゃ)は、香川県東かがわ市引田にある神社。近代社格では郷社。御朱印の有無は不明。
平安時代の承和8年(841年)、手置帆負命の末裔で大内郡の領主である忌部正國が、河内国誉田八幡宮に参拝した際、神託により神宝2品を授かった。
そのうちの1品は伊座中山、もう1品は忌部中山家の後園に奉斎した。現在、本社と同じく、誉田八幡宮とも呼ばれる。また、誉田神社(ほんだじんじゃ)とも。
御祭神は品陀和気尊・息長帯姫命・皇后仲姫尊。現在は、底筒男命・中筒男命・表筒男命の住吉三神が合祀されているという。
延久元年(1069年)、伊座中山にある神宝は、引田の亀山の頂に遷座し、引田七郷の鎮守神とされた。
戦国時代の天正17年(1589年)、生駒一正により祭田30石が寄進された。後述の投げ奴との関連をうかがわせる。
讃岐国高松藩8代藩主松平頼儀(在位:1792年-1821年)の三男である松平頼顕が、興治山に狩猟の際に当社に参拝し、神号を自書して奉納し、武運長久を祈願したという。
明治5年(1872年)に郷社に列し、明治40年(1907年)には神饌幣帛料供進社に指定された。
昭和21年(1946年)、末社15社が独立した神社となり、昭和51年(1976年)には「誉田八幡神社社叢」として、県の自然記念物に指定された。
この社叢は、瀬戸の海を見下ろす、自然林の多い常緑広葉樹林で、上木にクスノキ、ホルトノキが目立ち、他にウバメガシ、モミ、イヌマキなどがある。
昭和56年(1981年)、幣殿・拝殿・社務所が改築され、裏参道が新設された。
例祭は10月中旬。秋の大祭で、投げ奴で知られる。5-6メートルの毛槍手(チョキ)を、投げ手と受け手が最初は10メートル近くの間隔をあけて、槍を投げ渡す。
槍は総量10キロを超えるため、当然、渡す際は両者は至近の距離となり、槍も真上に投げられるような形にはなるが、極めて勇壮で、全国でも例を見ないスタイルだという。
戦国時代の天正11年(1583年)に焼失した引田城が天正13年(1585年)に再建された際、これを喜んだ引田郷の人たちが奉納した槍踊りが起源だという。生駒氏の当社への崇敬を表すもの。
境内社に、若美屋神社・髙良神社・菅原神社・稲荷神社がある。
なお、市内大内町には誉田神社があるが、こちらは「よだじんじゃ」と読む同字異音の神社である。
【ご利益】
厄災除け、地域振興、地域安全、海上・交通安全、安産

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・香川県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、香川県に鎮座している神社の一覧
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誉田八幡神社(ほんだはちまんじんじゃ)は、香川県東かがわ市引田にある神社。近代社格では郷社。御朱印の有無は不明。
平安時代の承和8年(841年)、手置帆負命の末裔で大内郡の領主である忌部正國が、河内国誉田八幡宮に参拝した際、神託により神宝2品を授かった。
そのうちの1品は伊座中山、もう1品は忌部中山家の後園に奉斎した。現在、本社と同じく、誉田八幡宮とも呼ばれる。また、誉田神社(ほんだじんじゃ)とも。
御祭神は品陀和気尊・息長帯姫命・皇后仲姫尊。現在は、底筒男命・中筒男命・表筒男命の住吉三神が合祀されているという。
延久元年(1069年)、伊座中山にある神宝は、引田の亀山の頂に遷座し、引田七郷の鎮守神とされた。
戦国時代の天正17年(1589年)、生駒一正により祭田30石が寄進された。後述の投げ奴との関連をうかがわせる。
讃岐国高松藩8代藩主松平頼儀(在位:1792年-1821年)の三男である松平頼顕が、興治山に狩猟の際に当社に参拝し、神号を自書して奉納し、武運長久を祈願したという。
明治5年(1872年)に郷社に列し、明治40年(1907年)には神饌幣帛料供進社に指定された。
昭和21年(1946年)、末社15社が独立した神社となり、昭和51年(1976年)には「誉田八幡神社社叢」として、県の自然記念物に指定された。
この社叢は、瀬戸の海を見下ろす、自然林の多い常緑広葉樹林で、上木にクスノキ、ホルトノキが目立ち、他にウバメガシ、モミ、イヌマキなどがある。
昭和56年(1981年)、幣殿・拝殿・社務所が改築され、裏参道が新設された。
例祭は10月中旬。秋の大祭で、投げ奴で知られる。5-6メートルの毛槍手(チョキ)を、投げ手と受け手が最初は10メートル近くの間隔をあけて、槍を投げ渡す。
槍は総量10キロを超えるため、当然、渡す際は両者は至近の距離となり、槍も真上に投げられるような形にはなるが、極めて勇壮で、全国でも例を見ないスタイルだという。
戦国時代の天正11年(1583年)に焼失した引田城が天正13年(1585年)に再建された際、これを喜んだ引田郷の人たちが奉納した槍踊りが起源だという。生駒氏の当社への崇敬を表すもの。
境内社に、若美屋神社・髙良神社・菅原神社・稲荷神社がある。
なお、市内大内町には誉田神社があるが、こちらは「よだじんじゃ」と読む同字異音の神社である。
【ご利益】
厄災除け、地域振興、地域安全、海上・交通安全、安産

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