屋島の戦い直前に源義経が参籠、10月の例祭では太鼓台・獅子舞・神輿
[住所]香川県高松市牟礼町原651
[電話]087-845-9086

幡羅八幡神社(はらはちまんじんじゃ)は、香川県高松市牟礼町原にある神社。御朱印の有無は不明。

「道の駅源平の里むれ」の道を挟んだ正面に鎮座する。第一鳥居の扁額には「原八幡宮」とある。地名の原の由来となった神社と思われる。

御祭神は、応神天皇天児屋命。天児屋命は後の合祀ではなさそう。後述の藤原房前との兼ね合いか、八幡の主神として天児屋命を祀るのは珍しい。また、応神天皇を単独で祀る八幡でもある。

古くは、三木郡播羅郷の氏神だという。奈良時代には藤前大明神と称され、全国200社の一つとされた大社だったという。

『長尾極楽寺因由記』によれば、平安時代の天暦5年(951年)に四度目の遷宮をしたと伝えられる。それ以前に三度の遷宮を行った、相当な古社。

『三代物語』によれば、八幡宮の森に雌雄の白鳥が棲んでおり、里人は浅間鳥と呼び、神の使いとして敬っていたという。

また、源義経が戦勝を祈願して、社殿で夜を明かしたと伝えられる。屋島にほど近く、屋島の戦いの直前と思われ、であれば、元暦2年/寿永4年(1185年)ごろか。

当社においては、天児屋命は天皇を守護する神と位置付けている。当社によれば、讃岐国の神である飯依彦は「生きる心の玉」を授けられたという。

愛染山と呼ぶ播羅の神山に鎮まる産土神は昔からのこの玉(播羅美石)を使って、海を守り、山を守ってきたという。

昭和61年(1986年)6月、神山が新しく生まれ、その中心には応神天皇の御神木があり、これを囲って天児屋命の御神木があり、中心に恵みの播羅美石が鎮まっているという。

例祭は10月中旬の日曜日。前日が宵宮。勇壮な太鼓台の練り歩きや、獅子舞の奉納で賑わう。当社境内では浦安の舞が奉納される。

当社から出発した神輿が、海岸にある御旅所を経て、ふたたび当社へ戻る。御旅所は海女の玉取りの舞台で、藤原不比等の二男である藤原房前の生誕地とされる。

境内社に、春日社・金比羅社・龍宮社・恵美須社がある。また、四方に穴が開いた百度石が安置されている。

現在は、木田郡三木町井戸の和爾賀波神社などを兼務しているという。

【ご利益】
厄災除け、家内安全、地域安全、水難除け
幡羅八幡神社 - 屋島の戦い直前に源義経が参籠、10月の例祭では太鼓台・獅子舞・神輿
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