鶴羽大明神・鶴羽大明神宮とも、日本武尊の白鳥伝説が残る
鶴羽神社(香川県さぬき市津田町鶴羽)
[住所]香川県さぬき市津田町鶴羽
[電話]-

鶴羽神社(つるわじんじゃ、鶴羽大明神)は、香川県さぬき市津田町鶴羽にある神社。鶴羽大明神あるいは鶴羽大明神宮などとも。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 南海道神 讃岐国 寒川郡「多和神社」に比定される式内社(小社)の論社。

『香川県神社誌』によれば、当社鎮座地は海岸に突出した大きな巌だったが、歳月を経て海が埋まり小丘状になったという。

かつて日本武尊の霊が白鳥と化して讃岐に飛来した際、この巌上で休んだ後、大川郡松原へ飛び去った。大川郡松原には白鳥神社がある。

巌上には羽一片が残っており、里人がこれを奉斎して日本武尊を祀り、鶴羽明神としたのが当社の創始で、鶴羽の地名の由来ともなった。

当社を式内社とする説は、康治二年(1143)8月19日付の太上官牒に、寒川郡内の富田庄の四至に「北は多和崎・神前両堺山峯を限る」とあることによる。

これに対して『新修香川縣史』は、多和の地は富田の北、すなわち今の津田町と鶴羽村でなければならず、式内社「多和神社」も津田町内に求められる、とする。

しかし、旧鶴羽村を含む津田町内に式内社「多和神社」に比定されるような神社はなく、当社や大森神社と推定する説はあるが、根拠は薄い。

詳細な由緒は不詳だが、江戸時代には鶴羽大明神と称していたという。現在は津田町の旧郷社石清水神社の境外摂社とも。例祭日は不明。

なお、式内社「多和神社」の論社は大森神社の他に、市内志度前山にそれぞれ多和神社がある。

【ご利益】
交通安全、旅行安全、地域安全
鶴羽神社 香川県さぬき市津田町鶴羽
【関連記事】
香川県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、香川県に鎮座している神社の一覧